「プログラミングスクールは高いところが多いけど、できるだけ安いスクールに入りたい」
このように、プログラミングスクールに通ってスキルを身に付けたいと考えている方の多くが、少しでも安いスクールに通いたいと思っていることでしょう。
そこでこの記事では、以下のような内容について詳しく解説していきます。
- プログラミングスクールの費用相場
- 安くて質の高いおすすめのプログラミングスクール9選
- 安い費用でプログラミングスクールを運営できる理由
- 安いプログラミングスクールを選ぶ時に注意すべき点
安く質の高いスクールの選び方を知りたい方は、是非最後までご覧ください。
転職、副業、フリーランスを目指す方に最適なプログラミングスクールTOP3
1位:SAMURAI ENGINEER | 2位:NEXT Dojo | 3位:RUNTEQ |
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Webエンジニア転職保証コース:693,000円~ クラウドエンジニア転職保証コース:473,000円~ Webデザイナー転職コース:396,000円~ AIアプリコース:693,000円~ オーダーメイドコース:594,000円~ フリーランスコース:693,000円~ 副業コース:297,000円~ ※他7コースあり | スタンダードプラン 440,000円 | Webエンジニア転職コース: 550,000円 |
転職におすすめ フリーランスにおすすめ スキルアップにおすすめ | フリーランスにおすすめ スキルアップにおすすめ | 転職におすすめ |
リスキリング給付金制度の対象 ※最大70%(56万円)の補助 | ― | 専門実践教育訓練給付制度 |
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プログラミングスクールの費用相場
プログラミングスクールの費用相場は、受講目的によって大きく変わります。
「趣味や教養としてプログラミングを学びたい」ということならば、初心者向けの安価なコースで充分ですので、それほど費用はかからないでしょう。
スクールによっては、数万円程度で受講することも可能です。
しかし、未経験からエンジニアへの転職を目指す場合は費用が高額になりやすく、大体50万円~70万円ほどが相場料金となっています。
未経験の状態から、高いスキルが求められるエンジニアになるためには高度な学習が必要ですので、どうしても高額になりがちなのです。
ただ、すべてのプログラミングスクールの料金が高いわけではありません。
中には、企業努力によって金額を限界まで下げているスクールも存在します。
なお、費用が安いおすすめのプログラミングスクールについては、次の項目で紹介します。
安くて質の高いおすすめのプログラミングスクール9選
この項目では、通常のプログラミングスクールよりも安い料金で受講できるスクールを9校に絞って紹介していきます。
もちろん、ただ安いだけではなく、「実績が豊富」「受講生からの評判がよい」といったスクールを選んでいますので、是非参考にしてください。
侍エンジニア
運営会社 | 株式会社SAMURAI |
受講料金 | 165,000円(税込)~ |
受講期間 | 4週間~48週間 |
主な受講コース | 転職保証コース,Webデザイナー転職コース,フリーランスコース,AIアプリコース,Java資格対策コース …など |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | Ruby,Ruby on Rails,HTML/CSS,JavaScript,WebデザインUNIX/Linux,Java,C++,C#,データベース,ネットワーク …など |
返金制度 | 転職できなければ受講料全額返金 |
公式HP | https://www.sejuku.net/ |
侍エンジニアは、日本初となる「マンツーマンレッスン専門」のプログラミングスクールであり、文字通り現役エンジニアからマンツーマンで指導してもらえます。
プログラミング学習には挫折が付き物ですが、学習中に何かわからないことがあっても、マンツーマン形式のため丁寧に疑問を解消してくれるので、挫折リスクを下げることができるでしょう。
また、プログラミングの難しさに心が折れそうになった時も、モチベーションを維持するための言葉をくれたり、学習スケジュールの変更を提案してくれたりといったサポートにも期待できます。
このような質の高いサービスを用意している侍エンジニアですが、受講料金は165,000円~と安い金額から受講することが可能です。
また、返金制度も充実しており、受講終了後に転職活動をして内定を獲得できなかった場合には、受講料を全額返金してもらうことができます。
転職が目的の方にとって、返金保証がついていることは大きな安心材料となるでしょう。
【侍エンジニアの特徴まとめ】
TechAcademy(テックアカデミー)
運営会社 | キラメックス株式会社 |
受講料金 | 53,900円(税込)~ |
受講期間 | 4週間~16週間 |
主な受講コース | はじめての副業コース,UI/UXデザインコース,iPhoneアプリコース,AIコース,Javaコース …など |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | HTML/CSS,JavaScript,PHP,Laravel,Python,Bootstrap,Ruby,Ruby on Rails,Webデザイン,Photoshop,Illustrator …など |
返金制度 | 返金制度はなし※一度ログインすると返金不可 |
公式HP | https://techacademy.jp/ |
TechAcademy(テックアカデミー)は、53,900円という安い料金で受講できる「HTML/CSSトレーニング」や「Photoshopトレーニング」をはじめ、数多くの受講コースが用意されているプログラミングスクールです。
TechAcademy最大の特徴は、なんと言っても「受講料の安いコースが多いのに講師の質が高い」という点でしょう。
講師が全員現役エンジニアであることはもちろん、TechAcademyで講師を務めるには通過率10%という厳しい審査を突破しなければなりません。
指導者の質が高ければ、身に付くスキルも高くなりやすいので、真剣に学習したい人にとっては最適なスクールです。
なお、TechAcademyでは多くの受講コースがありますが、特に「はじめての副業コース」の人気が高いです。
人気がある最大の理由は、「案件保証がある」という点でしょう。
学習を終えたばかりの実務未経験者の場合、なかなか案件を獲得できないことが多いですし、獲得できたとしてもスムーズに納品完了まで進められないことも珍しくありません。
しかしTechAcademyの「はじめての副業コース」ならば、テストに合格することで確実に案件を紹介してもらえます。
さらに、納品までプロが伴走してくれるため、初めての案件でも戸惑うことなくスムーズに仕事ができるはずです。
副業関連だけでなく、プログラミングやWeb制作、デザインといったコースも充実しているので、自分の学習目的に合ったコースを探しやすいでしょう。
【TechAcademyの特徴まとめ】
デイトラ
運営会社 | 株式会社デイトラ |
受講料金 | 79,800円(税込)~ |
受講期間 | カリキュラムは無期限で利用可能/1年間質問し放題 |
主な受講コース | Web制作コース,Webデザインコース,Pythonコース,Shopifyコース,ドローンコース …など |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | HTML/CSS,JavaScript,jQuery,Python,Git/GitHub,SQL,Java,PHP,WordPress,ドローン,動画編集 …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://www.daily-trial.com/ |
デイトラは、安い受講料でクオリティの高いカリキュラムを受講できることに定評のある、「業界最安級」を掲げるプログラミングスクールです。
デイトラが業界最安級で運営できる理由は、提供するサービスから無駄なものをそぎ落とし、「受講生にとって本当に必要なサービス」だけに絞っているからです。
高額なプログラミングスクールの場合、使いこなすのが難しいほど多くのオプションサービスを用意していることも少なくありません。
こうしたスクールに違和感を覚えたデイトラは、受講生ファーストな姿勢でサービスを提供することで「低価格かつ高品質なサービス」を提供することに成功しています。
受講コースに関しては、Web制作コースやWebアプリ開発コースといったスタンダードなものから、ドローンコース、LINE構築コースといった変わり種まであるバラエティに富んだラインナップとなっています。
【デイトラの特徴まとめ】
CodeCamp(コードキャンプ)
運営会社 | コードキャンプ株式会社 |
受講料金 | 132,000円(税込)~ |
受講期間 | 2か月~6か月 |
主な受講コース | プログラミングコース,Webサイト制作コース,Webデザイン副業コース,バナー制作副業コース …など |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | HTML/CSS,JavaScript,jQuery,Bootstrap,PHP,Laravel,WordPress,Photoshop,Illustrator,UIデザイン …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://codecamp.jp/ |
CodeCamp(コードキャンプ)は、上場企業のグループ会社が運営しているプログラミングスクールで、累計の受講生が50,000人以上もの数になっています。
大手スクールでありながら受講料が比較的安価であることが特徴で、「バナー制作副業コース」ならば、6か月という長い受講期間があるにもかかわらず132,000円で受講することが可能です。
初心者の状態から、就職や転職で差別化できるプログラミングスキルが身に付く「プログラミングコース」も、相場よりも遥かに安い363,000円で受講できます。
また、レベルの高い現役エンジニアがマンツーマンで指導してくれるため、学習中にわからないことがあってもすぐに解決できることでしょう。
結果的に、挫折率も大幅に下げることができるはずです。
【CodeCampの特徴まとめ】
スキルキャンプ
運営会社 | スキルエンジン株式会社 |
受講料金 | 8,000円(税込)~ |
受講期間 | 3時間~480時間 |
主な受講コース | 光速コース,WebアプリケーションBasicコース,WebアプリケーションProコース,AIコース |
受講形式 | オンライン+通学 |
学習できるスキル | HTML/CSS,Bootstrap,SQL,PHP,Laravel,Python,Linux,サーバー構築・運用 …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://skillcamp.tech/ |
スキルキャンプは、プロのIT技術者集団がエンジニアを育成するスクールで、10年間の開発ノウハウを詰めこんだカリキュラムをもとにプログラミング学習を進めることができます。
オンラインだけでなく、銀座校へ通学することも可能ですので、講師と対面して学びたいという人におすすめです。
特に注目なのが、8,000円という超低価格で受講できる「光速コース」です。
光速コースは3時間で完結するコースとなっており、プログラミングがどういったものなのかを知ることができる上、実際に簡単なプログラムが書けるようにもなります。
ただし、光速コースはプログラミングのさわり部分のみを知るに留まるため、プログラミングについてしっかり学びたい方は98,000円の「WebアプリケーションBasicコース」を受講した方がよいでしょう。
この価格でも、充分に安いと言えます。
【スキルキャンプの特徴まとめ】
WithCode(ウィズコード)
運営会社 | 株式会社Losta |
受講料金 | 49,800円(税込)~ |
受講期間 | 4週間~8週間 |
主な受講コース | 基礎コース,副業コース |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | HTML/CSS,SEO,MEO,Figma,CLI/Git,Saas,JavaScript,jQuery,PHP,WordPress …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://withcode.tech/ |
WithCode(ウィズコード)は、エンジニアとして就職・転職だけでなく、副業やフリーランスとしての活動も視野に入れて学習できるプログラミングスクールです。
企業への転職やフリーランスとして活動することを踏まえてプログラミングスクールに通う場合、数十万円程度の費用がかかることが多い中、WithCodeでは49,800円~という破格の安さでサービスを提供しています。
安いからといってサービスが悪いわけではなく、対応時間内であれば質問に対して30分以内に回答したり、卒業テスト合格者に実案件を紹介したり、コミュニティ運営やイベントにも力を入れていたりと、受講生にとって嬉しいサービスが多く用意されています。
費用を抑えつつ高いレベルのプログラミング学習をしたいという人におすすめなスクールだと言えるでしょう。
【WithCodeの特徴まとめ】
UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)
運営会社 | 株式会社UZUZ |
受講料金 | 132,000円(税込)~ |
受講期間 | 4か月~6か月 |
主な受講コース | CCNAコース,Linucコース,Javaコース |
受講形式 | オンライン |
学習できるスキル | Linux,シェルスクリプト,クラウドセキュリティ,ネットワーク,Java,SQL,JavaScript …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://uzuz-college.jp/ |
UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ)は、インフラエンジニア育成に力を入れているプログラミングスクールです。
受講コースが3つ用意されていますが、そのうち2コースがインフラ系のカリキュラムとなっています。
なお、UZUZ COLLEGEはIT専門エージェントによって運営されているため、就職・転職支援に強いという特徴があります。
求人の選定や書類添削、面接対策など、転職エージェントならではの専門的な知見や情報を活かしたアドバイスをもらうことができるでしょう。
UZUZ COLLEGEで特に注目すべき点は、「場合によっては受講料が100%OFFになる」というところです。
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」による給付が最大70%、転職成功によるUZUZ COLLEGEからのキャッシュバック30%、合わせて受講料の100%が戻ってくることになります。
安いを通り越して「実質無料」となるため、費用を極限まで削りたいと考えている方には最適なスクールとなっています。
受講料100%OFFの詳細については、UZUZ COLLEGE公式サイトでご確認ください。
【UZUZ COLLEGEの特徴まとめ】
FREEKS(フリークス)
運営会社 | Y&I Group株式会社 |
受講料金 | 月額10,780円(税込)~ |
受講期間 | 1か月~7か月 |
主な受講コース | HTML/CSSコース,PHPエンジニアコース,Javaエンジニアコース,転職コース,副業コース …など |
受講形式 | オンライン+通学 |
学習できるスキル | HTML/CSS,JavaScript,PHP,Java,SQL,Photoshop,Webデザイン …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://freeks-japan.com/ |
FREEKS(フリークス)は、月額10,780円という安い料金で利用できるサブスクリプション型のプログラミングスクールです。
月額以外の費用は一切かからず、月々10,780円を支払うだけですべてのサービスを利用し放題となります。
料金体系がわかりづらいプログラミングスクールもあるため、「シンプルに月の支払額が決まっている方がいい」という方にとってFREEKSのような支払い形態は大歓迎ではないでしょうか。
もちろん安いからといって粗悪なサービス内容になっているわけではなく、利用満足度98%を誇る教育カリキュラムや、オンラインだけでなく通学にも対応しているなど、受講生のニーズを満たすサービスを提供しています。
【FREEKSの特徴まとめ】
GeekSalon(ギークサロン)
運営会社 | 株式会社scoville |
受講料金 | 49,830円(税込)~ |
受講期間 | 1か月~3か月 |
主な受講コース | Webサービス開発コース,iPhoneアプリ開発コース,UI/UXコース,AIコース,Pythonコース …など |
受講形式 | オンライン+通学 |
学習できるスキル | HTML/CSS,JavaScript,Unity,C#,Swift,Figma,Premiere Pro,Python …など |
返金制度 | 返金制度はなし |
公式HP | https://geek-salon.com/ |
GeekSalon(ギークサロン)は、大学生のみが受講することのできるコミュニティ型のプログラミングスクールです。
対象が大学生ということで、受講料金は通常のプログラミングスクールよりもかなり安い金額となっています。
特徴としては、「コミュニティ型」と謳っているだけあり「繋がり」を大事にしている、という点でしょう。
そのため、教える側・教わる側の距離感が近くなるように、メンター(講師)は大学生と同世代の人が務める形になっています。
近い年代同士ということで、感覚やカルチャーも近いため、質問や相談をしやすい環境が生まれているようです。
そうした効果もあってか、挫折しやすいプログラミング学習において、GeekSalon受講生の学習継続率は9割以上と非常に高いものとなっています。
【GeekSalonの特徴まとめ】
安いプログラミングスクールは質が低い?
「『安かろう悪かろう』っていうことわざもあるし、安いプログラミングスクールは質が低そう…」
このように感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、どんな商品やサービスにおいても「価格が高いものほど高品質である」という傾向はあります。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
無駄な開発費がかかっていたり、過剰な費用をかけて宣伝したりすることで経費が嵩み、そういった経費が価格に上乗せされ、サービスに見合わない高額な料金となっているケースも少なくないのです。
「安いものは良くない」という誤った先入観で、安くて素晴らしいサービスを提供しているスクールを敬遠してしまうのは非常にもったいないと言えるでしょう。
安く運営できるのにはそれなりの理由がありますので、「価格が安い = 低品質なサービス」と決めつけず、「なぜ安いのか」という点に注目することが重要です。
安い理由に納得できれば、なんの心配もなくサービスを利用することができるはずです。
安い費用でプログラミングスクールを運営できる理由
安い料金で運営しているプログラミングスクールは、以下のような企業努力を行っている可能性が高いです。
- オンラインに特化することで必要経費を削っている
- 開発コストを抑えている
- 卒業生を企業へ紹介した際の手数料収入がある
- 広告費をあまり使わない
- あえてサービスを限定する
オンラインに特化することで経費を削っている
プログラミングスクールが安い費用で運営できる主な理由の一つとして、「オンラインに特化していること」が挙げられます。
オンラインに特化することで以下のような経費をカットできるため、受講料を下げやすいのです。
- 生徒を受け入れるための教室維持費
- 光熱費
- 人件費
- 教室に必要な備品代 …など
特に大きいのは「教室維持費」でしょう。
通学型スクールとして不特定多数の生徒を受け入れるためには、それなりの広さがある教室を用意しなければなりません。
それだけで月々の固定費として最低でも数十万円は必要になるでしょうし、都内ならば100万円を超えることも当たり前になってくるでしょう。
しかしオンラインに特化すれば、こうした費用を大きく削れるため、その分受講料を安く設定することも可能になります。
開発コストを抑えている
プログラミングスクールを運営するためには、学習カリキュラムの開発が必須です。
特にオンラインスクールの場合、受講生たちは自宅やカフェなどからオンラインでカリキュラムに沿って学習を進めるため、一人で勉強しながらスキルが身に付いていくような高度な自走型カリキュラムが必要となります。
こういったレベルの高いカリキュラムを開発する際は、「現役エンジニアや教育のプロなどが集まったチームで開発する」という形が一般的です。
しかし、複数の専門家たちを集めるわけですから、人件費は高くなりがちです。
カリキュラム開発にかかった人件費は、当然受講料に上乗せしなければなりません。
では、上記のような開発方法ではなく、創業者やその仲間だけでカリキュラムを作り上げたような場合はどうでしょうか。
人件費などのコストを最大限削れるため、少ない開発コストでカリキュラムを完成させることができ、その分受講料金を安く設定できるようになるはずです。
実際に格安のプログラミングスクールでは、「エンジニア経験豊富な創業者が中心となってカリキュラムを開発した」というケースも珍しくありません。
このように、無駄な開発費をかけず、効率よくカリキュラムを作ることで、安い受講コースを用意することに成功しているプログラミングスクールもあります。
卒業生を企業へ紹介した際の手数料収入がある
スクールの卒業生を企業に紹介することで紹介料を受け取り、その分受講料を安く設定しているというプログラミングスクールも多く存在します。
本来、企業がエンジニアを採用しようとすると大きなコストがかかります。
求人サイトに案件を出稿したり、リクルートサイトを制作して人材採用を促進したり、といった施策が必要となるのです。
しかし、プログラミングスクールから「一定のスキルを担保された卒業生」を紹介してもらえるのならば、企業側としては採用に関して大きなコストダウンを図ることができます。
スクールとしても紹介手数料が入りますし、卒業生としても転職先が決まりますので、「卒業生」「スクール」「人材を求める企業」の三者ともにメリットがある仕組みと言えます。
このように、企業からの紹介料が入ることで受講料を安く設定できる、というケースも多いです。
広告費をあまり使わない
受講生を増やすために最も効果のある方法が「広告」ですが、広告出稿には大きな費用がかかるため、広告頼りで集客した場合には受講料もそれなりに高い金額に設定せざるを得なくなります。
したがって、受講料をできるだけ安くするため、あえて広告による宣伝を抑え、以下のような施策によって集客を図るスクールもあります。
- 地道に健全なサービス提供を行い続けて良い口コミ・評判が増えるのを待つ
- SNSでの発信に力を入れてファンを作る
- 損を承知でサービスの質に見合わないような低価格でサービスを提供する
これらの施策は、成果が出るまで非常に時間がかかるものの、代わりに経費があまりかかりません。
そのため、受講料金に乗せる経費が減り、結果的に安い料金設定が可能となるのです。
提供するサービスを限定する
過剰なサービス提供を避け、受講生が求めているであろうサービスだけに絞ることで経費を削減し、料金を安くしているプログラミングスクールもあります。
例えば、以下のようなサービスは、不要だと感じる人もいるのではないでしょうか。
- 通学に対応するため大きな教室を構える
- 教室にカフェスペースを設ける
- 特に用がなくとも講師やスタッフが毎日のように受講生へ連絡を入れる運用体制になっている
- ただの飲み会と化しているイベントを実施する
こういったサービスを提供するには当然経費がかかるため、受講料金に上乗せせざるを得なくなります。
上記のようなサービスを求めている人もいるかもしれませんが、プログラミングスキルの習得とは直接関係しないため、いらないと思っている人も多いことでしょう。
必ずしも必要ではないサービスを削ることで、可能な限りコストダウンを図って受講料を下げるという努力をしているスクールも珍しくありません。
安いプログラミングスクールを選ぶ時に注意すべき点
これまで「安いプログラミングスクールが悪いわけではない」ということを解説してきましたが、とはいえ「安さだけを重視して選べばいい」というわけでもありません。
料金の安さだけでなく、以下のような点についても意識しながら選ぶようにしてください。
- 講師のレベルが充分か
- 法外な違約金が設定されていないか
- 学びたい言語があるか
- サポート体制は充実しているか
- 卒業後のサポートはあるか
講師のレベルが充分か
質の高い指導を受けるためには、どのような人が講師を務めているのかについてこだわるべきです。
スクールによっては、「プログラミングを勉強しただけの学生」や「以前にエンジニアをやっていた人」などが講師になっていることもあります。
しかし、エンジニアとして転職したり、フリーランスエンジニアとして活動したりすることを目指しているのならば、今もなお現場で活躍している現役エンジニア講師に教わることが大事です。
エンジニアの世界は技術の入れ替わりが激しいため、「5年前までエンジニアをしていた」という講師の言うことはそれほど信用できない場合もあります。
ましてや、実務経験がない未経験エンジニアでは、実践的な指導やアドバイスなどできないでしょう。
受講料金が安くとも、講師のレベルが低ければあまり価値はないので、「講師が現役エンジニアかどうか」についてはしっかり確認するようにしてください。
法外な違約金が設定されていないか
料金が安いプログラミングスクールの中には、法外な違約金を設定しているケースもあります。
- 途中で退会した
- スクール側が指定した企業へ就職しなかった
このような場合に、受講料の数倍もの金額を請求されてしまう可能性もゼロではありません。
予想外のトラブルに巻き込まれないよう、契約する前には契約内容についてしっかりとチェックするようにしておきましょう。
確認を面倒くさがり、なんとなくで契約にサインしてしまう方もいらっしゃるかと思われますが、契約を結んだ後に文句を言っても通らないことが多いのでご注意ください。
なお、本記事で紹介しているスクールに関しては、法外な違約金を請求される心配はありません。
学びたい言語があるか
いくら料金が安いからといって、自分が将来目指しているエンジニアと関係のないプログラミング言語しか学べないようならば意味がありません。
例えば、「Webエンジニアになりたい」と考えているのに、Web系で用いられることの多いPHPやRubyといった言語ではなく、C++やSwiftといった言語を学んでも、Webエンジニアになるという目的を達成しづらくなってしまうでしょう。
プログラミング言語によって、できることは大きく異なります。
大規模な業務システムを作るのにはJavaやC++が最適ですし、AI開発ならばPythonやR言語が向いています。
業務システムやAIの開発は他の言語でも可能ですが、それは「バスケットボールを使ってサッカーをするようなもの」です。
つまり、「やろうとすればできるもののやりづらい」ということです。
料金の安さだけに目を奪われず、自分がやりたい開発に適した言語を学べるスクールを選ぶようにしましょう。
サポート体制は充実しているか
プログラミング学習は、常に挫折と隣り合わせです。
独学の場合、約90%が挫折してしまうと言われているほど難易度が高いため、スクール側のサポート体制が充実しているかどうかは大事なポイントです。
したがって、「料金を安く設定していることで、サポート体制をあまり整えていない」というようなスクールは避けるべきでしょう。
いくら安くとも、目的を達成できないのならば無駄な出費となってしまいます。
初心者状態からプログラミングを学ぼうとしている人間に対し、どのようなサポート体制を用意しているのかについてはしっかり確認しておくべきです。
卒業後のサポートはあるか
「プログラミングスクールを卒業した後は特にサポートなど必要ない」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それは大きな間違いです。
未経験からエンジニアとして働き出した場合、「スクールで勉強した内容」と「現場での実務」との違いに戸惑うことがほとんどです。
エンジニアの仕事はそれほど単純なものではなく、スクールを卒業しただけではまだまだ油断できないのです。
そのため、卒業したばかりの駆け出しエンジニアの場合、スクールのサポートが必要となることも少なくありません。
そのため、卒業後のサポート内容が充実しているスクールを選ぶことをおすすめします。
まとめ
以上、安いプログラミングスクールおすすめ9選を中心に、なぜ安い料金でスクール運営が可能なのかについてや、安いプログラミングスクールを選ぶ際のコツなどについて詳しく解説してきました。
ここまでお読みいただいた方は、「安いプログラミングスクールの質が低いとは限らない」ということについてご理解いただけたかと思います。
安くて優良なスクールを受講したいと考えている場合には、是非本記事を参考にして探してみてください。