- 「Webエンジニアはやめとけ」と言われる理由は、AI、未経験転職、働き方の3つに分けて考える
- Webエンジニアの仕事は、コードを書くことだけでなく要件定義、設計、テスト、運用まで含む
- 厚生労働省の統計では、Webサービス開発を含む職業分類の年収は578.5万円。ただし未経験者の初任給ではない
- スクールは「通えば転職できる」ではなく、成果物と学習支援の範囲で選ぶ
「Webエンジニアはやめとけ」「AIに仕事を奪われる」と検索すると、将来性を疑う情報が目に入ります。迷いが生まれるのは自然です。Webエンジニアという呼び方には、単純なコーディングからサービス設計や運用まで、仕事内容の違う仕事が含まれているからです。
結論から言うと、Webエンジニアは「オワコン」ではありません。ただし、HTMLやCSSを書くだけで仕事を得る考え方は通用しにくくなっています。AIを使ってコードを作り、要求を整理し、設計を決め、動作と安全性を確かめて運用までつなげる力が必要です。
この記事では、AIで変わる仕事、年収と働き方、未経験からの転職条件、学習方法の選び方を分けて整理します。料金や支援内容を比べたい人は、記事上部のスクール比較表も判断材料にしてください。
職業情報とデジタルスキルの情報は2026年8月3日に確認しています。統計の対象年と更新日は資料ごとに異なるため、数字の出典と対象範囲も併記しています。
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各社の公式サイトを2026年8月3日に確認しています。料金・キャンペーン・給付金の条件は変更されるため、申込み前は各社公式ページの最新条件をご確認ください。
※給付金は年齢だけで決まる制度ではありません。対象者・対象コース・申請時期・修了や転職などの条件をご確認ください。
※給付金は年齢だけで決まる制度ではありません。対象者・対象コース・申請時期・修了や転職などの条件をご確認ください。
Webエンジニアは本当に「やめとけ」なのか
一律に「やめとけ」と判断する職種ではありません。仕事の中身が広く、AIによって一部の作業が速くなる一方、設計や検証、顧客との調整まで消えるわけではないためです。
厚生労働省のjob tagで紹介される「システムエンジニア(Webサービス開発)」には、要件定義、データベース設計、外部システムとの連携、テスト、品質管理、情報セキュリティの検討などが含まれます。コードを書く作業だけを見て、職種全体の将来性を判断することはできません。
世界の雇用見通しでも、世界経済フォーラムの2025年レポートは、2025年から2030年にかけてソフトウェアおよびアプリケーション開発者を増加が見込まれる職種の一つに挙げています。これは世界の雇用主への調査に基づく予測であり、日本の未経験者の転職を保証する数字ではありません。それでも、AIの普及で開発者が一斉に不要になるという単純な見方とは一致しません。
国内企業の状況も、単純な人余りとは言えません。IPAのDX動向2025では、日本企業の8割超がDXを推進する人材の量を不足と回答しています。これはWebエンジニアなら誰でも採用されるという意味ではなく、技術を事業や業務へつなぐ人材が不足しているという示唆です。
判断を分けるのは、職種名ではなく、どの仕事を担当したいかです。画面を作るのか、サーバーやデータを扱うのか、AIを組み込んだサービスを作るのかで、必要な学習内容は変わります。
参考:厚生労働省のjob tag「システムエンジニア(Webサービス開発)」、世界経済フォーラム「The Future of Jobs Report 2025」
AIでWebエンジニアの仕事がなくなると言われる理由
AIによって変わるのは、仕事そのものよりも、作業の分担です。定型的なコードのたたき台、文章化、テストケースの候補出しは速くなりますが、生成物をそのまま公開できるわけではありません。
実際の開発では、何を作るかを決める要件定義、データや外部サービスの設計、テスト、セキュリティ、障害対応が残ります。AIの出力が要件に合っているか、個人情報を扱っていないか、将来の変更に耐えられるかを判断する人も必要です。
IPAが2026年4月に公開したデジタルスキル標準ver.2.0では、データマネジメントの類型が追加され、AI実装・運用やAIガバナンスに関するスキルも整理されています。AI時代の開発者に求められるのは、プロンプトの知識だけではなく、データを整え、AIの出力を評価し、業務へ安全に組み込む力です。
「AIを使えば誰でも開発できる」と考えると、エラーの原因や設計上の問題に気付けません。AIを使わないことが安全なのでもありません。使った結果を検証し、必要なら人が設計を戻せる状態まで作ることが、これからの基本になります。
Webエンジニアの年収と働き方はどう決まる?
Webエンジニアの年収は、担当範囲、経験、会社の事業、雇用形態で変わります。職種名だけで「平均年収はいくら」と決めつけると、未経験者の転職後の給与と、経験者を含む職業全体の統計を混同します。
| 指標 | job tagの掲載値 | 読み方 |
|---|---|---|
| 賃金(年収) | 578.5万円 | 令和7年賃金構造基本統計調査を加工した値。Webサービス開発を含む職業分類の統計 |
| 求人賃金(月額) | 35.2万円 | 令和6年度のハローワーク求人統計。転職後の給与を約束する数字ではない |
| 労働時間 | 159時間 | 同じ職業分類の月間労働時間。繁忙期や会社による差がある |
| 年齢 | 37.1歳 | 統計上の平均年齢であり、目指せる年齢の上限ではない |
578.5万円という数字は魅力的に見えますが、未経験者が転職直後に受け取る年収ではありません。job tag自身も、掲載統計はシステムエンジニア(Webサービス開発)だけの数字ではなく、主な職業分類に対応した統計だと説明しています。
働き方にも幅があります。job tagでは、在宅勤務やフレックスタイム制が採用されることが多い一方、新サービスのリリース前などは残業が多くなる場合があるとされています。リモート勤務の有無だけでなく、リリース前の体制、障害対応の当番、残業時間の実績を求人票や面接で確認する必要があります。
年収と働き方を比較するときは、給与額だけでなく、担当する工程と負担の範囲を並べてください。要件定義や顧客折衝まで担う求人と、決められた画面修正が中心の求人では、同じWebエンジニアでも得られる経験が異なります。
未経験からWebエンジニアへ転職できる?
未経験から目指すことはできます。ただし、「スクールを卒業した」「資格を取った」だけで採用が決まるわけではありません。企業が確認するのは、学んだ内容を使って何を作り、問題が起きたときにどう考えたかを説明できるかです。
最初の成果物は、機能の多さよりも説明のしやすさを優先します。たとえば、ログイン、データ登録、検索、エラー表示を備えた小さなWebアプリを作り、設計理由、使用技術、テスト方法、公開後の改善点をREADMEにまとめます。
- コード:HTML、CSS、JavaScriptに加えて、選んだフレームワークやサーバー側の処理を説明できる
- 開発の流れ:Gitで変更を管理し、テスト、デプロイ、エラー修正まで経験している
- AIの使い方:生成したコードを検証し、採用しなかった案と理由を説明できる
- 仕事の理解:要件を確認し、利用者やチームと相談しながら仕様を決める意識がある
転職を急ぐほど、学習時間を短く見積もりたくなります。しかし、短期間で作った成果物を面接で説明できなければ、学習期間の短さは強みになりません。最初から大きなサービスを作るより、完成させて改善した記録を残すほうが、未経験者の説明材料になります。
Webエンジニアに向いている人、慎重に考えたい人
向き不向きは、数学の得意不得意だけでは決まりません。仕様が曖昧な状態から確認事項を整理し、試して、失敗の原因を切り分ける作業を続けられるかが分かれ目になります。
| 向いている可能性がある人 | 慎重に考えたい人 |
|---|---|
| 動かない理由を調べ、試行錯誤を続けられる | 答えをすぐ教えてもらえないと学習を続けにくい |
| 利用者の課題を聞き、仕様を変えることに抵抗がない | コードを書くことだけを担当したい |
| AIの出力を検証し、誤りを直すことを受け入れられる | AIが出したコードを確認せず使いたい |
| 成果物を作り、技術選定や改善理由を説明できる | 受講や資格取得だけで転職できると考えている |
「向いていない」と感じても、学習前の印象だけで決める必要はありません。小さな課題を完成させ、エラーを調べて直すところまで試すと、仕事の一部を現実に近い形で判断できます。逆に、その作業を何度試しても苦痛が大きいなら、別の職種やデジタル活用側の役割も候補になります。
AI時代の学習方法とスクールの選び方
学習方法は、独学かスクールかの二択ではありません。必要なのは、目標とする仕事に近い課題を作り、分からない点を解消し、完成物を改善できる環境です。
| 選択肢 | 向いている条件 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 独学 | 学ぶ順番を自分で決め、エラー調査を続けられる | 教材の更新日、質問手段、成果物のレビュー方法 |
| プログラミングスクール | 学習計画や添削を使い、転職準備も同時に進めたい | 講師の対応範囲、成果物の数、転職支援の条件、総額 |
| 短期講座やコミュニティ | 特定技術を試し、適性や興味を確かめたい | 講義後に手を動かす時間、質問の期限、実務との距離 |
スクールを選ぶときは、「未経験から転職できる」という広告文より、カリキュラムに要件定義、Git、テスト、公開、保守が含まれるかを確認します。AIを扱うコースなら、生成方法だけでなく、データの扱い、出力評価、セキュリティ、運用まで学べるかも比較対象です。
マンツーマン指導や転職支援の料金を比較したい人は、侍エンジニアの料金と転職支援を整理した記事で、給付金の条件と支援範囲を確認できます。支援があっても転職結果が保証されるわけではないため、受講前に総額と条件を並べて判断してください。
Webエンジニアに関するよくある質問
Webエンジニアは10年後になくなりますか?
10年後の雇用数を断定できる資料はありません。AIで定型作業の比重が下がる一方、要件定義、設計、テスト、セキュリティ、運用を含む仕事まで一括で消えるとは言えません。世界経済フォーラムの予測も世界の雇用主調査であり、日本の職種別の将来を保証するものではないため、担当できる工程を増やす前提で考える必要があります。
未経験から転職するには何を作ればよいですか?
ログイン、データ登録、検索、エラー処理など、利用者の操作が一通りつながる小さなWebアプリが適しています。機能数を増やすより、設計理由、テスト方法、AIを使った箇所、修正した問題をREADMEで説明できる状態を作るほうが、面接で学習内容を伝えやすくなります。
Webエンジニアの年収578.5万円は未経験でももらえますか?
未経験者の初任給を示す数字ではありません。578.5万円は、Webサービス開発を含む職業分類について、令和7年賃金構造基本統計調査を加工したjob tagの掲載値です。求人票では提示年収、固定残業代、賞与、担当工程を分けて確認し、平均値を自分の転職後の給与として扱わないようにします。
AI時代に何を学べば仕事につながりますか?
プログラミングだけでなく、要件定義、設計、Git、テスト、デプロイ、セキュリティを一つの開発の流れとして学びます。AIを使う場合は、データの準備、出力の評価、AI実装と運用、ガバナンスまで扱えると、単なるコード生成との差を説明できます。目指す職種に合わせて、必要な工程を成果物へ落とし込むことが先です。
Webエンジニアを目指す前に決める3つの条件
Webエンジニアを目指すかどうかは、将来性の評判だけでは決まりません。担当したい仕事、作れる成果物、学習を続ける方法の3つが決まると、独学とスクールの比較も具体的になります。
- 担当したい工程:画面、サーバー、データ、AI活用のどこから始めるかを決める
- 説明できる成果物:動作だけでなく、設計理由、テスト、エラー修正、公開後の改善を記録する
- AIとの役割分担:生成を任せる部分と、人が確認して責任を持つ部分を分ける
- 学習環境の条件:必要な質問、添削、転職支援にいくら払うかを独学の負担と比べる
この条件がまだ決まらないなら、高額な受講を急ぐ必要はありません。小さなWebアプリを一つ作り、AIの出力を検証して公開するところまで試すと、仕事内容との相性と不足している支援が見えてきます。
マンツーマン指導や転職支援を使う場合は、侍エンジニアの無料カウンセリングを確認すると、希望する職種に合うコース、料金、給付金の条件を相談できます。申込み前に、支援の範囲と対象条件を個別に確認してください。





