Webデザインのリスキリング補助金まとめ!最大70%給付も

Webデザインのリスキリング補助金まとめ!最大70%給付も

「Webデザイナーとして新しいキャリアをスタートさせたいけれど、スクールの受講料が高額でどうしても一歩が踏み出せない…」そんなふうに、費用の壁にぶつかって悩んでいませんか。プロのデザインスキルを身につけようと思うと、数十万円単位のお金がかかることは珍しくありません。しかし、諦めるのはまだ早いです。実は今、国や自治体は「人の成長」に対する投資を惜しまない方針を打ち出しており、個人のリスキリング(学び直し)を強力にバックアップしています。

うまく制度を活用すれば、費用の半分以上、条件が揃えば最大で70%近くのお金が戻ってくることをご存知でしょうか。これは決して一部の特別な人だけの話ではなく、会社員の方、パート・アルバイトの方、そしてひとり親家庭の方など、幅広い層にチャンスが開かれているんです。この記事では、Webデザインの学習で利用できる補助金や給付金の複雑な仕組みを噛み砕き、あなたがどの制度を使えば最もお得にスキルアップできるのかを徹底的に解説します。お金の不安を少しでも解消して、あなたの理想の未来へ進むための手助けができれば嬉しいです。

この記事のポイント
  • 経済産業省と厚生労働省のリスキリング支援制度の違いが明確にわかる
  • 現在の自分の状況で、どの補助金や給付金の対象になるか正確に判断できる
  • Webデザインスクールの受講料に対して最大70%の補助を受ける具体的な方法がわかる
  • ひとり親家庭向けの特別な生活費支援制度についても詳しく学べる
目次

Webデザイン学習のリスキリング補助金制度

Webデザインのスキルを習得するために利用できる公的な支援制度は、大きく分けて「経済産業省」が管轄するものと、「厚生労働省」が管轄するものの2種類が存在します。これらは似ているようでいて、実は「誰を対象にしているか」「何を目的に支援しているか」という点が大きく異なります。それぞれの制度の特徴を正しく理解して、自分のキャリアプランや就労状況に最もフィットするものを選ぶことが、受講料を賢く節約する第一歩ですよ。

Webデザイナーを目指す人が使える補助金

Webデザイナーを目指してリスキリング(学び直し)を行いたいと考えたとき、候補に挙がる支援制度は主に3つあります。それぞれ支援の手厚さや条件が異なるため、まずは全体像を把握しておきましょう。「自分には関係ないかも」と思わず、あらゆる可能性を検討することが大切です。

Webデザイン学習で使える3大支援制度は以下の通りです。

Webデザイン学習で使える3大支援制度
  • 経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」 :これは今最も注目されている新しい制度です。主に「転職」を前提としており、在職者が対象です。特徴は、単なる講座受講だけでなく、キャリア相談から転職支援までがパッケージ化されていること。最大で受講料の70%(上限56万円)が補助されます。
  • 厚生労働省「教育訓練給付金制度」 :長年運用されている実績のある制度です。雇用保険に加入している(または加入していた)人が対象で、在職・離職を問いません。コースのレベルに応じて受講料の20%〜70%がハローワークから給付されます。
  • 高等職業訓練促進給付金 :ひとり親家庭(シングルマザー・シングルファザー)の方を対象とした、自治体の制度です。受講料の補助とは別に、訓練期間中の「生活費」として月額10万円以上が支給されるのが最大の特徴。長期的なスキル習得を経済面から支えてくれます。

なぜ今、これほどまでに国が支援に力を入れているのでしょうか。それは、日本の産業界全体で「デジタル人材(DX人材)」が圧倒的に不足しているからです。WebデザインやプログラミングといったITスキルを持つ人材を一人でも多く増やし、成長産業へ労働移動させたいという国の強い意図があります。そのため、Webデザインはまさに「国が推奨するスキル」の一つとなっており、補助金の対象講座としても非常に充実しているのです。

特に最近は「リスキリング補助金 webデザイン」というキーワードで検索して制度を探す方が急増しています。しかし、制度ごとに「雇用保険の加入期間」や「転職の有無」、「年齢制限」などの細かいルールが設定されており、併用ができるものとできないものもあります。複雑に見えるかもしれませんが、この記事で一つひとつ紐解いていきますので、安心してくださいね。

(出典:経済産業省『リスキングを通じたキャリアアップ支援事業』)

経済産業省の補助金でWebデザインを学ぶ

経済産業省が推進する「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、これからWebデザイナーへの転身を考えている在職者にとって、間違いなく「本命」と言える支援策です。この制度が画期的なのは、単にお金を配るだけでなく、個人のキャリア形成をトータルでサポートしてくれる点にあります。

通常、スクールに通うだけでは「スキルは身についたけど、転職活動はどうしよう…」と迷子になってしまうことがよくあります。しかし、この事業の認定を受けたスクールや事業者は、以下の3つのサービスを一体的に提供することが義務付けられています。

  1. キャリア相談:受講前に専門のキャリアカウンセラーと面談し、今後のキャリアプランや受講する講座の適性を話し合います。
  2. リスキリング講座の提供:実際にWebデザインなどのスキルを学ぶ講座を受講します。
  3. 転職支援:講座修了後、応募書類の添削や面接対策、求人紹介などのサポートを受け、実際の転職活動を行います。

そして、気になる補助金の金額ですが、これは「受講修了時」と「転職後」の2段階で支給される仕組みになっています。Webデザイン講座の受講料について、以下の割合で補助が出ます。

ステップ要件補助率上限額
1. 受講修了時対象講座の受講を修了する(出席率や課題提出など)受講料の50%40万円
2. 転職後実際に転職し、転職先で1年間継続して勤務する追加で20%16万円
合計ステップ1と2の両方を満たす最大70%56万円

具体例でシミュレーションしてみましょう。例えば、受講料が80万円(税抜)の本格的なWebデザインブートキャンプを受講するとします。まず、講座をしっかり修了した段階で半額の40万円がスクール経由でキャッシュバックされます。その後、スクールの支援を受けてWeb制作会社などに転職し、そこで1年間働き続けたことが確認されると、さらに16万円が追加で戻ってきます。

つまり、最終的な自己負担額は「80万円 – 56万円 = 24万円」で済むことになるのです。80万円の講座が24万円で受けられるとなれば、投資対効果は劇的に高まりますよね。高額なスクールであっても、この制度を使えば手の届く範囲になる可能性が高いので、ぜひ検討してみてください。

経産省のリスキリング補助金対象となる人

非常に魅力的な経済産業省のリスキリング補助金ですが、誰でも無条件に使えるわけではありません。「自分は対象になるのかな?」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、対象となる人の条件を詳しく掘り下げていきます。

まず、この制度の最も重要な条件は、「申し込み時点で、企業等と雇用契約を結んでいる在職者であること」です。これには以下の雇用形態が含まれます。

  • 正社員
  • 契約社員
  • 派遣社員
  • パート・アルバイト

「正社員じゃないとダメ」と勘違いされがちですが、実はパートやアルバイトの方でも、企業に雇用されていれば対象になります。これは大きなチャンスですよね。ただし、逆に言うと「雇用契約がない人」は対象外となってしまいます。

対象外となる主なケース

  • フリーランス・個人事業主:雇用主がいないため対象外です。
  • 経営者・役員:雇用保険被保険者でない経営者等は対象外となるケースが一般的です。
  • 公務員:制度の対象となる「企業等」に含まれない場合が多いです。
  • 現在無職の方:在職者向け制度のため利用できません(失業中の方は、後述する教育訓練給付金やハロートレーニングの利用を検討しましょう)。

そしてもう一つ、絶対に外せない条件があります。それは「雇用主の変更を伴う転職を目指していること」です。この事業は、あくまで「成長分野への労働移動」を促進するためのものです。したがって、「今の会社の業務で使うためにWebデザインを覚えたい(転職する気はない)」とか、「今の会社の中で部署異動したい」といった目的では利用できません。

「今はまだ転職するかどうか迷っている…」という方もいるかもしれませんね。制度上は、最初のキャリア相談の段階で「リスキリングを通じて、将来的には転職を目指したい」という意向があれば利用可能です。結果的に転職できなかった場合にペナルティがあるわけではありませんが(その場合、追加の20%補助が受け取れないだけです)、最初から「転職する意思ゼロ」だと制度の趣旨に反するため、利用を断られる可能性があります。

また、この制度を利用するためには、個人が直接経産省に申請するのではなく、「この事業の採択を受けたスクール(事業者)」経由で申し込む必要があります。スクールの説明会などで「リスキリング補助金を使いたい」と明確に伝えることからスタートしましょう。

教育訓練給付金でWebデザインを習得

「自分は転職するかどうかわからない」「今はまだ離職中で仕事を探している最中だ」という方におすすめなのが、厚生労働省の「教育訓練給付金制度」です。こちらは働く人の能力開発や雇用の安定を目的としており、経済産業省の制度よりも対象者の幅が広いのが特徴です。

教育訓練給付金は、講座のレベルや期間、取得できるスキルの専門性によって、以下の3つの区分に分かれています。Webデザインスクールには、これらの区分のいずれかに指定されている講座がたくさんあります。

1. 一般教育訓練給付金

比較的短期間で、キャリアアップに役立つスキルを習得するための講座が対象です。Webデザインの基礎コースや、オンライン完結型の3ヶ月程度の講座などがこれに該当することが多いです。 給付内容:受講料の20%(上限10万円)

2. 特定一般教育訓練給付金

速やかな再就職や早期のキャリア形成に役立つ講座として、厚生労働大臣が指定したものが対象です。IT系資格の取得講座などが含まれることがあります。 給付内容:受講料の40%(上限20万円)

3. 専門実践教育訓練給付金

これが最も手厚い区分です。中長期的なキャリア形成に資する専門的かつ実践的な講座が対象で、Webデザイン分野では職業訓練校に近い半年〜1年以上の長期コースや、専門学校のプログラムなどが指定されています。 給付内容:最大で受講料の70%(年間上限56万円) ※さらに、2024年10月の制度拡充により、受講後の賃金上昇などの要件を満たせば、給付率が最大80%(年間上限64万円)まで引き上げられるケースも出てきました。

この「専門実践教育訓練給付金」の対象講座を見つけることができれば、経済産業省のリスキリング補助金と同等、あるいはそれ以上の支援を受けられる可能性があります。特に、「じっくり時間をかけて高度なスキルを身につけたい」という方には、こちらの制度の方が向いているかもしれません。

ただし、教育訓練給付金の指定講座はスクールごとに細かく決まっています。「AスクールのWebデザインコースは対象だけど、同じスクールの動画編集コースは対象外」といったことがよくあるので、必ず事前に確認が必要です。厚生労働省の検索システムを使えば、指定講座を自分で探すこともできますよ。

在職中の方がこの制度をどう申請し、どう活用すべきかについては、以下の記事でもさらに詳しく解説しています。手続きのイメージを掴むために、あわせて読んでみてくださいね。

教育訓練給付制度を在職中に使うには?条件や申請手順を徹底解説

(出典:厚生労働省『教育訓練給付制度』)

Webデザインの教育訓練給付金と条件

教育訓練給付金を利用できるかどうかは、あなたの「雇用保険の加入期間」によって決まります。「雇用保険なんて気にしたことなかった」という方もいるかもしれませんが、給与明細を見て「雇用保険料」が引かれていれば加入しています。

受給要件は、「初めてこの制度を利用する人」と「過去に利用したことがある人」で異なります。ここを間違えると「期待していたのにもらえなかった」という悲劇が起きるので、しっかりチェックしましょう。

初めて利用する場合の条件

講座の受講開始日までに、雇用保険の被保険者期間が通算1年以上あること。

※現在在職中の方はもちろん、離職中の方でも、離職してから1年以内に受講開始すれば対象になります(妊娠・出産・育児・疾病などで受講できない期間があった場合は、申請により最大20年まで延長可能)。

2回目以降利用する場合の条件

前回の給付金受給から3年以上経過しており、かつ前回の受給以降の雇用保険被保険者期間が3年以上あること。

「自分が何年加入しているかわからない」「転職を繰り返しているから通算期間が不安」という方は、最寄りのハローワークに行って「支給要件照会」を行うことを強くおすすめします。身分証明書を持参して窓口で申請すれば、「あなたは〇〇給付金の対象です」「加入期間は〇年〇ヶ月です」と書かれた回答書をその場で発行してもらえます。これが最も確実な確認方法です。

また、教育訓練給付金の大きな特徴として、「講座を修了すること」が支給の絶対条件になっています。途中で通わなくなったり、課題を出さずに修了要件を満たせなかったりすると、たとえ受講料を全額支払っていたとしても給付金は1円も戻ってきません。この制度を利用するからには、「絶対に最後までやり遂げる!」という強い意志が必要ですね。

高等職業訓練促進給付金でWebデザイナーへ

ここまで紹介した2つの制度は主に「受講料の補助」ですが、生活費そのものが不安で学習に踏み切れないという方もいらっしゃるでしょう。特に、お子さんを一人で育てているシングルマザーやシングルファザー(ひとり親家庭)の方にとって、仕事と家事・育児に加えて「勉強」の時間を作ることは、収入減に直結しかねない切実な問題です。そんな方々のために用意されているのが、自治体が窓口となる「高等職業訓練促進給付金」です。

この制度は、就職に有利な資格を取得するために、養成機関で6ヶ月以上(※)の訓練を受けるひとり親の方に対し、訓練期間中の生活費を補助するものです。具体的な支給額は以下の通りです。

※デジタル分野等の民間資格の場合は、6ヶ月以上の訓練期間が必要要件となるケースが一般的です。

世帯の課税状況月額支給額訓練終了後の期間(上限12ヶ月)
市町村民税 非課税世帯月額100,000円月額140,000円
市町村民税 課税世帯月額 70,500円月額110,500円

さらに、訓練を無事に修了した際には、「修了支援給付金」として5万円(課税世帯は2万5,000円)が一時金として支給されます。

かつてはこの制度の対象資格といえば看護師や保育士といった国家資格が中心でしたが、近年はWebクリエイター能力認定試験や、IT系・Webデザイン系の民間資格取得を目指す講座も対象として認められるケースが増えてきました。例えば、インターネット・アカデミーなどの一部のWebデザインスクールは、この制度の対象講座を持っており、実際に制度を利用してWebデザイナーへの転身を果たしたシングルマザーの方も多数いらっしゃいます。

この給付金の最大のメリットは、「教育訓練給付金(受講料補助)」との併用が可能な場合があることです。つまり、「高等職業訓練促進給付金」で毎月の生活費をカバーしつつ、「専門実践教育訓練給付金」でスクール受講料の最大70%をカバーする、という最強の組み合わせが実現できる可能性があります。これにより、経済的な心配を極限まで減らし、親子での安定した未来のために学習に集中できる環境が整います。

ただし、この制度は各自治体(市区町村)によって予算や対象講座の運用が異なる場合があります。利用を検討される方は、必ずお住まいの地域の役所にある「子育て支援課」などの窓口で、「Webデザインの訓練で高等職業訓練促進給付金を利用したい」と具体的に相談してください。事前の相談が必須となっている自治体がほとんどですので、早めのアクションが鍵となります。

(出典:こども家庭庁『高等職業訓練促進給付金のご案内』)

リスキリング補助金対象のWebデザインスクール

制度の概要や条件について理解が深まったところで、次は「具体的にどこのスクールに行けばいいの?」という疑問にお答えします。どんなに優れたスクールでも、これらの補助金制度の認定を受けていなければ、当然ながら給付金を受け取ることはできません。スクール選びは「カリキュラムの内容」と同じくらい、「どの補助金が使えるか」が重要な判断基準になります。

ここでは、経済産業省のリスキリング補助金や、厚生労働省の教育訓練給付金の対象となっている代表的なWebデザインスクールをいくつかピックアップしてご紹介します。それぞれの特徴を比較して、あなたにぴったりの学びの場を見つけてください。

リスキリング対応のWebデザインスクール

多くのWebデザインスクールが国の制度に対応していますが、その中でも特に実績豊富で、受講生からの評判も高いスクールを厳選しました。

1. ヒューマンアカデミー

全国各地に校舎を持つ大手資格スクールです。通学とオンラインを自由に組み合わせられる柔軟な学習スタイルが魅力。Webデザイン講座に関しては、「一般教育訓練給付金」だけでなく、「専門実践教育訓練給付金」の対象講座も多数保有しています。特に専門実践対象のコースなら、最大70%の給付を受けながら、じっくりと実務レベルのスキルを習得できます。就職支援の専門部署もあり、未経験からの転職サポートも手厚いです。

2. インターネット・アカデミー

日本初のWeb専門スクールとして長い歴史を持ちます。母体がWeb制作会社であるため、現場直結のノウハウが学べるのが強みです。ここは「教育訓練給付金」の指定講座が豊富であることに加え、前述したひとり親向けの「高等職業訓練促進給付金」の受入実績も非常に多いことで知られています。ひとり親家庭の方にとっては、まず最初に相談すべきスクールの一つと言えるでしょう。

3. SHElikes(シーライクス)

女性限定のキャリアスクールで、Webデザインだけでなくライティングやマーケティングなど、幅広いクリエイティブスキルを定額で学び放題のスタイルが人気です。一部のコースが「一般教育訓練給付金」の対象となっており、受講料の20%が支給されます。未経験からフリーランスや副業を目指す女性が多く集まるコミュニティがあり、仲間と一緒にモチベーションを高めながら学習できます。

4. DMM WEBCAMP

プログラミングスクールとしての知名度が高いですが、Webデザインコースも充実しています。転職保証付きのコースなどもあり、本気でIT業界への転職を目指す人に選ばれています。条件を満たすことで「専門実践教育訓練給付金」や、経済産業省の「リスキリング補助金」を活用できるコースが用意されており、高額になりがちな受講料を大幅に抑えることが可能です。

特にDMM WEBCAMPのWebデザインコースについては、カリキュラムの詳細や実際の卒業生の口コミをまとめた詳細記事があります。より深く知りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

DMM WEBCAMP Webデザインコースの評判と口コミを徹底解説

デジハリも対象のリスキリング補助金

WebデザインやCG、映像制作などのクリエイティブ分野で圧倒的な知名度を誇る「デジタルハリウッド STUDIO(通称:デジハリ)」も、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の採択事業者として認定されています。

デジハリの「Webデザイナー専攻」などの対象講座を受講する場合、以下の条件を満たすことで受講料の最大70%の補助を受けることができます。

デジハリでリスキリング補助金を受けるステップ

  1. 受講開始前:デジハリのキャリアカウンセラーと面談を行い、キャリアプランを策定する。
  2. 受講中:対象講座(Webデザイナー専攻など)を受講し、課題提出等の修了要件を満たす。→ 修了時に受講料の50%キャッシュバック
  3. 受講後:デジハリの転職支援サポートを活用して実際に転職し、転職先で1年間継続勤務する。→ 1年後に受講料の20%を追加キャッシュバック

例えば、通常約50〜60万円程度かかる受講料が、補助金をフル活用することで実質15〜20万円程度まで抑えられる計算になります。デジハリは業界内でのブランド力が強く、「デジハリ卒」というだけで採用担当者の目に留まりやすいというメリットもあります。また、卒業生同士のネットワークも強固で、フリーランスとして独立した後も仕事を紹介し合える環境があるのも大きな魅力です。「一流の環境で学びたいけれど、費用がネックだった」という方にとって、この補助金制度は渡りに船と言えるでしょう。

補助金の受給フローと申請の注意点

「よし、補助金を使ってスクールに通おう!」と決意したあなたへ。最後に、実際に補助金を受け取るまでの具体的な流れと、絶対に失敗しないための注意点をお伝えします。どの制度も基本的には「後払い」であることを忘れないでください。

リスキリング補助金(経産省)利用の標準フロー

標準フロー
  1. スクール選び&説明会参加:対象スクールの説明会に参加し、「リスキリング補助金を利用したい」と明確に伝えます。
  2. キャリア相談:スクール提携のカウンセラーと面談し、受講の目的や転職の意思を確認します。
  3. 受講申し込み&支払い:ここが重要!一度、受講料の全額を支払う必要があります。(※分割払いやローンの利用可否はスクールによります)
  4. 学習&修了:期間内にカリキュラムを終え、修了認定を受けます。
  5. 補助金申請(1回目):スクール経由で事務局に申請し、審査に通れば50%が振り込まれます。
  6. 転職活動&就業:スクールの支援を受けて転職を成功させます。
  7. 就業継続&申請(2回目):転職後1年働き続けた証明を提出し、残りの20%を受け取り

ここだけは絶対に気をつけて!失敗しないための3つのポイント

失敗しないポイント
  • 初期費用の準備: 「補助金が出るから手持ちのお金がなくても大丈夫」ではありません。最初は全額を立て替える必要があります。クレジットカードの分割払いや、スクール提携の教育ローンが使える場合もありますが、一時的に大きな出費が発生することは覚悟しておきましょう。
  • 制度の併用不可: 経済産業省の「リスキリング補助金」と、厚生労働省の「教育訓練給付金」は、同一の講座に対して併用することはできません。どちらか一方、自分にとって条件が良い(=より多くのお金が戻ってくる、または条件が達成しやすい)方を選ぶ必要があります。スクールの担当者にシミュレーションしてもらいましょう。
  • 転職が必須か否か: 経産省の制度は「転職」が前提ですが、厚労省の教育訓練給付金は「転職しなくても(今の会社にいても)」もらえます。今の会社を辞めるつもりがないなら、迷わず厚労省の制度を選んでください。

免責事項 本記事で紹介した補助金・給付金の制度内容、給付率、対象スクール等の情報は、執筆時点(2025年現在)のものです。国の予算や政策の方針により、制度内容は予告なく変更・終了する場合があります。申し込みの前には、必ず経済産業省や厚生労働省、および各スクールの公式サイトにて最新の募集要項をご確認ください。

Webデザインのリスキリング補助金まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。今回は、Webデザインのスキル習得を強力に後押しする「リスキリング補助金」や「教育訓練給付金」について、制度の仕組みから具体的な対象スクールまで、網羅的に解説してきました。

内容をおさらいしましょう。転職を前提にキャリアチェンジを目指すなら、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業で最大70%の補助を狙うのが王道です。一方で、雇用保険に加入していて、より幅広い選択肢から講座を選びたい、あるいは今の会社に在籍したままスキルアップしたい場合は、厚生労働省の「教育訓練給付金」が適しています。さらに、ひとり親家庭の方には、生活費を支えてくれる「高等職業訓練促進給付金」という頼もしい味方がいます。

「お金がかかるから…」と夢を諦めてしまうのは、本当にもったいないことです。国は今、あなたの「変わりたい」「学びたい」という意欲を全力で応援しています。まずは気になったスクールの無料説明会やカウンセリングに参加して、「自分はこの補助金を使えますか?」と聞いてみることから始めてみませんか。その小さな一歩が、Webデザイナーとしての新しい未来への扉を開く鍵になるはずです。賢く制度を活用して、理想のキャリアを手に入れましょう!

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この記事を書いた人

当編集部は、「今すぐ生成AIスキルを身につけたい」という切実なニーズをお持ちの方へ、最適なプログラミングスクールをご案内する専門メディアです。大手プログラミングスクール、専門特化型スクール、オンライン完結型スクールの最新情報を調査して、実際の受講期間、カリキュラム内容、転職サポートの有無など、即戦力エンジニアになるために必要なすべての情報を検証済みデータとしてお届けします。編集メンバーには現役AIエンジニアが在籍。最新の技術トレンドと実務で求められるスキルセットを最優先に、正確な情報提供を心がけています。キャリアチェンジを急ぐ方でも最良の選択ができるよう、最新情報を発信しています。

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