「教育訓練給付金支給申請書の被保険者番号や講座情報を、どの資料を見て書けばよいか分からない」。申請書は欄が多く、修了証明書や領収書と数字が少し違うだけでも確認が止まります。
記入の基本は、申請者の記憶で埋めず、雇用保険の書類、講座実施者の証明書、領収書、本人確認書類から転記することです。一般・特定一般と専門実践では様式が違うため、制度区分を確定してから用紙を選びます。
受講料と対象講座を先に比べたい場合は、教育訓練給付金の対象講座・スクール比較で講座区分と費用を確認できます。
| 迷いやすい欄 | 転記する資料 | 間違えやすい点 |
|---|---|---|
| 個人番号 | マイナンバーカードなど | 被保険者番号と混同しない。 |
| 被保険者番号 | 雇用保険被保険者証など | 16桁表記の下段10桁の入れ方に注意する。 |
| 講座情報 | 教育訓練修了証明書 | 講座名、指定番号、修了日を一致させる。 |
| 教育訓練経費 | 領収書と経費確認書 | 割引、返金、会社補助を差し引く。 |
| 払渡口座 | 本人名義の通帳・カード | 名義のカナ、店名、番号を一致させる。 |
先に一般・特定一般・専門実践の様式を分ける
教育訓練給付金支給申請書は、給付の区分と支給の段階によって様式が分かれます。一般・特定一般の修了後申請と、専門実践の受講中申請・修了後申請を同じ用紙で処理しません。
様式は、ハローワークの教育訓練給付金ページに掲載されている。講座実施者から配布される書類がある場合も、該当する区分を確認する。
指定講座の検索は、厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システムの表示と照合する。
一般教育訓練は修了日の翌日から1か月以内、特定一般は本体給付を同じ期限で申請します。専門実践は受講開始日から6か月ごとの申請があり、用紙の種類も支給の段階で変わります。
用紙の右上に記載された法令条文の番号だけで判断せず、受講した区分と申請する給付の種類を窓口へ伝える。
個人番号と被保険者番号を別の欄に転記する
申請書の個人番号欄にはマイナンバーを、被保険者番号欄には雇用保険の番号を記載します。どちらも本人に関係する番号ですが、用途は別です。
ハローワークの申請書案内では、被保険者番号が16桁で記載されている場合、下段10桁の最初の4桁と残り6桁を所定の欄へ分けて入力する方法が示されています。
記入上の注意は、ハローワークの申請書作成案内で確認できる。
| 番号の種類 | 転記元 | 使う手続き |
|---|---|---|
| 個人番号 | マイナンバーカードなど | 本人確認と個人番号の確認。 |
| 被保険者番号 | 雇用保険被保険者証など | 受給資格と加入期間の照合。 |
| 指定番号 | 講座検索システムや修了証明書 | 対象講座の特定。 |
番号が見つからないときは、古い資格者証の番号を推測して書きません。申請前にハローワークで記録を照会し、確認できた番号を転記する。
講座欄は修了証明書からそのまま写す
講座名、指定番号、受講開始日、修了日、教育訓練実施者の情報は、講座実施者が発行した教育訓練修了証明書を基準にします。
ハローワークの案内では、講座情報の欄は修了証明書の内容を入力し、教育訓練経費の額は領収書と修了証明書の両方に記載された額と一致させるよう示されています。
記入基準は、教育訓練給付金支給申請書の注意事項に掲載されている。
講座区分ごとの提出書類は、専門実践教育訓練の提出書類案内でも確認します。
スクールの広告に出ているコース名と、修了証明書に書かれた正式名称が違うことはあります。広告名を短くして転記せず、証明書の表記を使う。
教育訓練経費の計算例は領収書と返金を合わせて確認する
教育訓練経費は、支払った入学料と受講料を中心に計算する。検定受験料、交通費、パソコン代、クレジット手数料、未納額などが含まれない場合があります。
専門実践の対象経費は、専門実践教育訓練の案内で、対象外費用や還付予定額の扱いを確認できる。
計算例として、入学料5万円と受講料25万円を支払い、スクールから3万円の返金を受けた場合、申請書の経費欄は30万円ではなく27万円を基礎に確認する。領収書の合計だけを転記しないことがポイントだ。
会社から受講料の補助を受けた場合も、その補助が入学料や受講料に充てられるなら差し引く。補助の有無を空欄にせず、証明できる資料をまとめる。
住所・電話番号・口座は提出時点で更新する
申請書の住所は、提出時点の本人の住所または居所を管轄窓口へ届けるために使います。受講中に引っ越した場合は、講座の証明書にある住所を勝手に変更せず、申請先と書類の扱いを確認する。
電話番号欄には、平日昼間に連絡を取りやすい番号を記載します。審査中に追加資料の連絡を受ける可能性があるため、連絡がつかない番号は避ける。
払渡口座は本人名義だ。通帳またはキャッシュカードで、金融機関名、支店名、口座番号、カナ名義を一字ずつ確認する。
電子で作成しても提出が完了するとは限らない
ハローワークの帳票作成システムは、入力済みの申請書を作る機能と、申請そのものを完了させる機能が分かれている。印刷した書類を窓口へ持参する必要がある手続きもあります。
電子申請に対応している手続きでも、写真や受給資格者証などを別途郵送する場合があります。提出方法を決める前に、区分別のチェックリストを確認する。
一般教育訓練の添付書類は、一般教育訓練のチェックリストで、電子申請のデータ化と郵送物の扱いを照合できる。e-Govの電子申請は、公式の手続検索から進める。
電子申請や各種様式の案内は、厚生労働省の支給申請手続きページにまとまっています。
印刷する場合は、用紙サイズや倍率を変えないこと、枠や基準マークが欠けていないことも確認する。OCR用の欄をボールペンで塗りつぶすなど、様式の注意に反する書き方は避けます。
申請書を出す前の照合手順
記入後は、申請書だけを見直すのではなく、次の資料を横に並べます。
- 雇用保険の書類と被保険者番号を照合する。
- 修了証明書と講座名、指定番号、修了日を照合する。
- 領収書と経費確認書の金額、返金、補助を照合する。
- 本人確認書類と住所、氏名を照合する。
- 通帳またはカードと口座名義を照合する。
一つでも不一致があれば、空欄を推測で埋めず、発行元またはハローワークへ確認する。訂正印や再発行の扱いは様式ごとに違うためだ。
教育訓練給付金支給申請書に関するよくある質問
教育訓練給付金支給申請書はどこでもらえますか?
ハローワークの教育訓練給付金ページから様式を確認できます。一般・特定一般・専門実践で申請書が分かれるため、受講した区分に合うものを選びます。
修了後に講座実施者から配布される様式がある場合も、記載内容と提出期限を窓口の案内で照合します。
ボールペンで書いてもよいですか?
手書きで記入する欄がある申請書ですが、使用する筆記具や訂正方法は様式の注意事項に従います。OCRで読み取る枠を汚したり、枠から文字をはみ出させたりしないことが必要です。
不明な欄を鉛筆で仮記入してそのまま提出せず、完成版を作ってから窓口へ持参します。
被保険者番号が16桁で書かれています。どう入力しますか?
ハローワークの注意事項では、下段10桁を最初の4桁と残り6桁に分け、指定された欄へ入力します。上段の番号をそのまま全部写す方法ではありません。
用紙の欄数と手元の資格者証を照合し、判断できなければ窓口で番号の記載方法を確認します。
申請書の金額と領収書が違う場合はどうしますか?
領収書と修了証明書の両方に記載された教育訓練経費を基準にし、割引や返金、会社補助を差し引きます。
金額の不一致を自分で平均することはできません。スクールへ証明書の訂正や返還金明細書の発行を依頼し、正しい額を確認します。
記入例より原資料との一致を優先する
教育訓練給付金支給申請書は、欄ごとの意味を暗記するより、公式の原資料から転記し、最後に不一致を潰す方が安全です。
- 様式は給付区分と支給段階で分かれる。
- 個人番号と雇用保険被保険者番号は別の目的で使う。
- 講座欄は修了証明書、金額欄は領収書と経費確認書で確定する。
- 返金、会社補助、口座名義は申請前に金額と名義を照合する。
受講前に対象かどうかを確認したい場合は、支給要件照会票で受講前に教育訓練給付金の対象を確かめる方法で照会票の欄と提出先を整理しています。




