教育訓練休暇給付金と教育訓練給付金は、名前は似ていますが支える場面が違います。前者は会社の制度に基づいて無給の教育訓練休暇を取る人の生活を支える給付、後者は指定講座の受講費を補助する給付です。
休職中の生活費と講座の受講料を一つの給付金で賄えると考えると、休暇の承認、講座の指定、申請期限を見落とします。会社の就業規則、受講する課程、雇用保険の状態を三つの欄に分けて確認してください。
教育訓練給付金を使える講座を比較したい方は、教育訓練給付金対象スクール比較で、指定区分と受講費の目安を整理できます。
転職のために数週間だけ学ぶのか、資格取得のために仕事を休んで長く学ぶのかで、選ぶ制度は変わります。休暇を取る前に、会社の承認日とハローワークへの相談日を決めておきましょう。
| 制度 | 支えるもの | 主な確認先 | お金が発生する時期 |
|---|---|---|---|
| 教育訓練休暇給付金 | 無給休暇中の生活 | 会社とハローワーク | 休暇期間中の要件確認後 |
| 教育訓練給付金 | 指定講座の受講費 | 講座とハローワーク | 受講後の申請が中心 |
| 会社の休職制度 | 在籍・休暇の扱い | 就業規則、人事 | 会社規程による |
| 学校の分割払い | 受講料の支払時期 | 学校、信販会社 | 契約内容による |
教育訓練休暇給付金の対象となる休暇を確認する
厚生労働省の教育訓練休暇給付金案内では、事業主の就業規則などに基づき、30日以上連続する無給の教育訓練休暇を取得する場合の制度が説明されています。休暇を取れるかどうかは、会社の制度と承認が前提です。
対象となる訓練、休暇の開始日、雇用保険の被保険者期間などの細かな要件は、制度案内とハローワークで確認します。会社に制度がないまま自主的に休むケースを、教育訓練休暇給付金の対象と決めつけないでください。
教育訓練給付金の受講費補助と分ける
厚生労働省の教育訓練給付金案内で、一般、特定一般、専門実践の区分を確認します。講座が指定されているか、受講開始前の資格があるか、修了条件を満たしたかで受講費の支給が判断されます。
受給資格や申請の流れはハローワークの教育訓練給付案内で照合します。教育訓練休暇給付金の生活支援と教育訓練給付金の受講費補助は、同じ講座に関係していても申請先と審査項目を分けて管理してください。
講座名と指定期間は教育訓練講座検索システムでも照合し、休暇の制度説明と混同しないように記録します。
| 確認項目 | 教育訓練休暇給付金 | 教育訓練給付金 |
|---|---|---|
| 目的 | 無給休暇中の生活支援 | 受講費の一部補助 |
| 入口 | 会社の休暇制度と承認 | 指定講座と受給資格 |
| 必要な証明 | 休暇、賃金、訓練の記録 | 受講、修了、領収書 |
| 相談先 | 会社とハローワーク | 講座とハローワーク |
| 併用判断 | 制度・期間・経費を照会 | 同じ経費の重複を確認 |
休暇中の生活費と受講費を置く計算例
教育訓練休暇給付金の支給額は、休暇前の賃金や制度上の算定に基づいて決まるため、個人の月給だけで確定できません。ここでは生活費を見積もるため、月給24万円の人が2か月無給になると仮定し、休暇中に必要な生活費を48万円として置きます。
同じ人が指定された一般教育訓練を受け、受講料18万円、入学金1万8,000円、教材費6,000円を支払う場合、受講料と入学金の19万8,000円を20%で計算すると、計算上の受講費給付は3万9,600円です。給付後の受講費負担の目安は、総支払20万4,000円から差し引いた16万4,400円です。休暇中の生活支援額はこの計算に加えていません。
| 項目 | 金額例 | 扱い |
|---|---|---|
| 休暇中の生活費 | 48万円 | 月24万円を2か月と仮定 |
| 指定講座の受講料 | 18万円 | 対象経費の候補 |
| 入学金 | 1万8,000円 | 課程の内訳を確認 |
| 教材費 | 6,000円 | 対象かを照会 |
| 仮の対象経費 | 19万8,000円 | 受講料と入学金 |
| 20%の計算上の受講費給付 | 3万9,600円 | 区分・上限を確認 |
| 受講費の負担目安 | 16万4,400円 | 総支払から仮の給付を控除 |
対象経費や支給申請の扱いは厚生労働省の教育訓練給付Q&Aで確認します。休暇中の給付額は、ハローワークの手続案内と教育訓練休暇給付金の専用案内で個別に照会してください。
休暇の承認から受講費申請までを時系列で管理する
最初に会社へ休暇制度の有無、対象期間、休暇中の在籍扱い、復職条件を聞きます。次に講座の指定番号と開始日を確認し、ハローワークの手続案内で教育訓練給付の要件を照合しながら、二つの制度を同じ日程表に置きます。
- 就業規則に教育訓練休暇の規定があるか確認する。
- 30日以上連続する無給休暇に該当するか会社へ聞く。
- 休暇の承認書、賃金記録、訓練の案内を保存する。
- 講座の指定番号、指定期間、受講開始日を確認する。
- 受講料、教材費、休暇中の生活費を別の表で管理する。
- 二つの制度の申請期限と必要書類を窓口に照会する。
教育訓練休暇と給付金の申込みチェックリスト
- 休暇の開始日と講座の開始日を並べた。
- 会社の承認とハローワークへの相談を済ませた。
- 無給期間の生活費を数か月分見積もった。
- 受講費の対象経費と対象外経費を分けた。
- 同じ経費を二つの制度で請求しない方法を確認した。
- 復職、退職、修了、申請の条件を文書で保存した。
教育訓練休暇給付金と教育訓練給付金に関するよくある質問
教育訓練休暇給付金と教育訓練給付金は併用できますか?
自動的に併用できる制度ではありません。休暇中の生活支援と受講費補助は目的、申請書類、審査時期が違うため、会社の休暇承認書と講座の指定情報を示してハローワークへ確認してください。同じ費用を二重に請求できると考えないことも大切です。
教育訓練休暇給付金は有給休暇でも対象ですか?
制度案内は無給の教育訓練休暇を前提にしています。有給休暇、会社独自の休職、欠勤の扱いが同じになるとは限らないため、就業規則上の休暇区分、賃金の支払い、連続日数を会社とハローワークへ照会してください。
休暇中に受講した講座の費用も教育訓練給付金の対象ですか?
休暇中に受講したという事実だけでは決まりません。講座が厚生労働大臣の指定を受け、受講開始時の要件と修了条件を満たしているかを確認します。休暇の給付と講座費の給付は別の申請として記録してください。
30日未満の休暇でも教育訓練休暇給付金を受けられますか?
30日以上連続する無給休暇を前提とした制度案内があるため、短い休暇を同じ制度の対象と決めることはできません。会社の休暇日数、訓練期間、雇用保険の加入状況を示し、対象になる支援制度があるか窓口で確認してください。
生活支援と受講費補助を使い分ける判断軸
教育訓練休暇給付金は無給休暇中の生活、教育訓練給付金は指定講座の受講費を支える制度です。計算例では生活費を48万円、受講費の計算上の給付を3万9,600円として別々に置きましたが、休暇中の給付額は個別算定になります。
- 休暇制度の承認と講座の指定を別々に確認する。
- 30日以上連続する無給休暇が制度の前提で、会社の承認が必要になる。
- 計算例では生活費48万円と受講費給付3万9,600円を別々に置いた。
- 生活費、受講費、教材費、交通費を一つに合算しない。
- 併用や同一経費の扱いは受講開始前に確認する。
ひとり親向けの支援も含めて検討する方は、母子家庭が教育訓練給付金とひとり親支援を併用する方法で、自治体制度との確認項目を整理できます。




