ChatGPT上で用途別のAIエージェントを作るなら、GPTのInstructions、Knowledge、Capabilitiesを設定し、必要に応じてAppsまたはActionsで外部サービスへ接続します。 作成の中心は長い指示を書くことではありません。対象業務、根拠、許可する操作、確認条件、回答形式を分け、Previewで正常系と失敗系を繰り返し試すことです。
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| 設定 | 役割 | 社内FAQの例 |
|---|---|---|
| Instructions | 振る舞いと制約 | 規程だけに基づいて回答 |
| Knowledge | 参照ファイル | 就業規則、申請手順 |
| Capabilities | 組み込み機能 | Web検索、データ分析 |
| Apps | 接続済みサービス | 組織で許可されたアプリ |
| Actions | 定義した外部API | 申請状況の検索 |
| Conversation starters | 利用例 | 交通費の条件を調べる |
GPTの目的と対象外を一文で定義する
OpenAIのGPT作成資料では、GPTを特定の仕事や話題向けに調整したChatGPTとして、Instructions、Knowledge、Capabilitiesなどを設定する方法が説明されています。
目的は「社内規程について、登録した最新版の資料に基づいて回答する。人事判断や申請承認は行わない」のように書きます。対象外を明示すると、必要な知識と操作を絞れます。
作成順。
- 利用者と対象業務を決める
- 成功する回答の形式を決める
- 対象外と人へ渡す条件を書く
- 必要なKnowledgeだけを追加する
- 組み込み機能または外部操作を選ぶ
- Preview用の課題を用意する
InstructionsとKnowledgeを混ぜない
Instructionsには、役割、手順、優先順位、禁止事項、不足時の対応を置きます。Knowledgeには、回答の根拠になる資料を追加します。規程の全文を指示へ貼り付けると、振る舞いのルールと参照情報の境界が曖昧になります。
OpenAIのGPT編集資料は、機能を増やす前に指示と例を整え、Previewでトーンと正確性を確かめるよう案内しています。
| Instructionsへ置く | Knowledgeへ置く |
|---|---|
| 回答の対象範囲 | 規程本文 |
| 情報源の優先順位 | 製品仕様 |
| 不足時に聞く項目 | 操作マニュアル |
| 禁止する判断 | 確定済みFAQ |
| 出力形式 | 更新される資料 |
AppsとActionsは用途と公開範囲で選ぶ
Appsは利用者が接続した外部サービスの機能をGPTから使う方法、Actionsは作成者が定義したAPIへ接続する方法です。現在のGPTエディターでは、AppsとActionsを同時には使えません。
OpenAIのGPT FAQでは、Instructions、Knowledge、Capabilities、Apps、Actionsの役割と、共有方法が整理されています。組織の管理設定やプランによって使える機能と共有範囲は異なります。
Actionsを使う場合の確認項目。
- APIの接続先と用途
- 認証なし、API key、OAuthのどれを使うか
- OpenAPIスキーマの操作名と引数
- 読み取りと更新を分けているか
- 利用者へ確認が必要な操作か
- 公開時に必要なプライバシーポリシー
OpenAIのGPT Actions設定資料では、認証とOpenAPIスキーマを設定し、Previewで動作を試す手順が説明されています。APIが可能な全操作を一つのスキーマへ含めず、このGPTに必要な最小範囲だけを公開します。
OpenAPI Initiativeの公式仕様では、APIの操作、入力、応答などを機械可読な文書で表現する方法が定義されています。スキーマは接続の説明書であり、接続先の認可や業務上の許可を代替するものではありません。
Previewでは回答と操作を別々に採点する
回答が自然でも、誤った資料を参照したり、不要なActionを呼んだりする可能性があります。課題ごとに、最終文、使った根拠、選んだ操作、引数、確認の有無を記録します。
試す課題。
- Knowledgeに答えがある質問
- 答えがなく追加情報が必要な質問
- 対象業務外の依頼
- 古い資料を前提にした質問
- 読み取りActionが失敗する依頼
- 更新Actionの確認を拒否する依頼
OpenAI PlatformのActions資料も、OpenAPIで外部APIを記述してGPTへ接続する考え方を示しています。テスト用APIと本番APIを分け、実データの更新は読み取りテストを終えてから追加します。
AIエージェントのプロンプト設計では、役割、入力、出力、制約、停止条件を整理する方法を詳しく確認できます。
ChatGPTで作るAIエージェントでよくある質問
GPTの作成にプログラミングは必要ですか?
Instructions、Knowledge、組み込みCapabilitiesを使う範囲なら、エディター上で作成できます。独自APIへ接続するActionsでは、API、認証、OpenAPIスキーマ、エラー応答を理解していると安全に設定しやすくなります。
ファイルをKnowledgeへ追加すれば必ず正しく答えますか?
ファイルは参照材料になりますが、必ず正しい箇所を取得して解釈するとは限りません。代表質問、似た規程、答えがない質問を試し、回答に根拠を示させて参照内容を確認してください。
作成したGPTを誰にでも公開できますか?
非公開、特定相手、ワークスペース、リンク、GPT Storeなどの選択肢は、プラン、権限、組織設定、構成によって変わります。Actionsを含む公開ではプライバシーポリシーなどの要件も確認します。
ChatGPTでは指示、根拠、操作を分けて検証する
GPTを作成できたかは、設定画面が埋まったかではなく、範囲外で止まり、根拠を使い、許可された操作だけを選べるかで判断します。公開範囲を広げる前にPreviewの課題を固定します。
- 目的、対象外、人へ渡す条件がGPTの担当範囲
- Instructionsは振る舞い、Knowledgeは回答根拠
- AppsとActionsは併用せず、必要最小限を選択
- Previewの採点対象は回答、根拠、操作、引数、確認
ソフトウェア開発の実装、テスト、レビューへ対象を絞る場合は、コーディングAIエージェントの作り方で工程別の自動化範囲を確認できます。




