「86歳だけど、急にお金が必要になってしまった…」
「この年齢で借りれるカードローンはあるのだろうか…」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。医療費や介護費用、冠婚葬祭など、年齢に関係なく急な出費は発生するものです。ご本人はもちろん、86歳のご家族のために情報を探している方もいらっしゃるかと思います。
結論からお伝えすると、86歳で申込可能な「カードローン」は原則としてありません。ただし、年齢制限のない借入方法はいくつか存在しており、条件に合えば86歳でもお金を借りることは十分に可能です。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
- 86歳が利用できる借入方法の一覧と比較
- 85歳まで申込可能な唯一のフリーローン「プランネルフリーローン300」の詳細
- 年齢制限なしで86歳でも利用できるリバースモーゲージや公的制度
- 86歳が借入する際に絶対に知っておくべき注意点と詐欺の見分け方
| 消費者金融 | 融資スピード | 無利息期間 | 実質年率 | 申込み |
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【結論】86歳が利用できる借入方法の比較一覧表
まずは結論として、86歳の方が利用できる可能性のある借入方法を一覧表にまとめました。
金融庁が登録を認めた正規の金融機関やサービスのみを掲載していますので、安心してご確認ください。
| サービス・制度名 | 種類 | 上限年齢 | 金利目安 | 担保の有無 | 86歳の利用 |
|---|---|---|---|---|---|
| プランネルフリーローン300 | 消費者金融(フリーローン) | 85歳 | 年4.5%〜18.0% | 不要 | △(85歳まで) |
| ベルーナノーティス | 消費者金融(カードローン) | 80歳 | 年4.5%〜18.0% | 不要 | ✕ |
| リバースモーゲージ | 銀行ローン | 上限なしの商品あり | 年2%〜4%程度 | 持ち家が必要 | ◎ |
| 生命保険契約者貸付 | 保険会社 | 年齢制限なし | 年2%〜6%程度 | 保険契約が必要 | ◎ |
| 生活福祉資金貸付制度 | 公的制度 | 年齢制限なし | 無利子〜年1.5% | 不要 | ◎ |
| ゆうちょ貯金担保自動貸付 | ゆうちょ銀行 | 年齢制限なし | 約定金利+0.25〜0.5% | 定期貯金等が必要 | ◎ |
この表をご覧いただくとわかるように、一般的なカードローンやフリーローンでは86歳は申込年齢の上限を超えてしまいます。
しかし、リバースモーゲージや生命保険の契約者貸付など、年齢制限がない(または非常に高い)借入方法であれば、86歳でもお金を借りることが可能です。
86歳で「カードローン」の申込はほぼ不可能という現実
残念ながら、86歳で申込可能なカードローンは2026年2月時点で存在しません。
日本貸金業協会に登録されている消費者金融の中で最も高い年齢上限を持つのは、ベルーナノーティスの80歳ですが、86歳はこの上限を大きく超えています。
カードローンに年齢上限が設けられている最大の理由は「返済能力」の問題です。高齢になるほど健康リスクが高まり、返済途中で返済が困難になる可能性が増えるため、金融機関としてはリスクを考慮して年齢上限を設定しています。
つまり、「86歳でも借りれるカードローン」をインターネットで探し続けても見つからないのが現実です。
ただし、これは「86歳では一切お金を借りられない」ということではありませんので、ご安心ください。
86歳でも借入できる方法は4つある
86歳でも借入できる方法は、大きく分けて以下の4つです。
1つ目は「リバースモーゲージ」で、ご自宅を担保にしてお金を借りる方法です。
持ち家がある方にとっては最も現実的な選択肢といえるでしょう。複数の銀行がリバースモーゲージ商品を提供しており、年齢上限が非常に高いか、上限が設けられていない商品もあります。
2つ目は「生命保険の契約者貸付」です。
現在生命保険に加入している方であれば、解約返戻金の範囲内でお金を借りることができます。審査不要で、保険契約が続いている限り年齢制限はありません。
3つ目は「生活福祉資金貸付制度」という公的な融資制度です。
低所得の高齢者世帯であれば利用できる可能性があり、無利子または非常に低い金利でお金を借りることができます。
4つ目は「ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付」です。
ゆうちょ銀行に定期貯金や定額貯金がある方であれば、その貯金を担保にして審査なしでお金を借りることが可能です。
自分に合った借入方法の選び方3つのポイント
86歳の方が借入方法を選ぶ際は、以下の3つのポイントを基準にしていただくとよいでしょう。
1つ目は「現在の資産状況」です。
持ち家があるならリバースモーゲージ、生命保険に加入中なら契約者貸付、定期貯金があるならゆうちょの貯金担保自動貸付と、お手持ちの資産によって最適な方法が変わります。
2つ目は「必要な金額」です。
数万円〜数十万円の少額であれば契約者貸付やゆうちょの貯金担保自動貸付が手軽ですし、数百万円以上のまとまった金額が必要であればリバースモーゲージが適しています。
3つ目は「緊急性」です。
焦って判断すると詐欺被害に遭うリスクが高まります。できる限り余裕をもって検討していただくことをおすすめいたします。
85歳まで申込可能!プランネルフリーローン300の詳細
86歳の方には直接申込はできませんが、消費者金融の中で最も高い年齢上限を持つ「プランネルフリーローン300」についてご紹介します。
85歳までの方、またはご家族の中で85歳以下の方がいらっしゃる場合には検討の価値があるサービスです。
プランネルフリーローン300の基本情報(金利・限度額・返済方法)
プランネル(日本文化センターグループ)が提供するフリーローン300は、テレビ通販でおなじみの日本文化センターのグループ企業が運営する消費者金融サービスです。
基本的な貸付条件は以下のとおりです。
融資金額は10万円から最高300万円まで、金利は実質年率4.5%〜18.0%、返済回数は最大96回(8年間)までとなっています。申込可能年齢は20歳から85歳までで、これは消費者金融としては最も幅広い年齢設定です。
ただし、プランネルフリーローン300は「フリーローン」であり「カードローン」ではない点にご注意ください。カードローンのように繰り返し借入ができるわけではなく、一度借りたら返済のみとなります。追加でお金が必要になった場合は、改めて申込手続きが必要です。
返済方法は口座自動引落しに対応しているため、毎月の返済を忘れる心配がないのは高齢者にとって安心できるポイントでしょう。
申込条件と必要書類
プランネルフリーローン300の申込条件は「20歳から85歳までの安定した収入のある方」です。
ここでいう「安定した収入」には年金収入も含まれますので、年金のみで生活されている方でも申込が可能です。
日本貸金業協会の定めるルールに基づき、申込時には以下の書類が必要になります。
まず本人確認書類として、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証などのいずれかをご用意ください。次に収入証明書類として、年金受給者の方は年金通知書または年金額改定通知書の提出が必要です。お勤めの方は直近2か月分の給与明細書、自営業の方は確定申告書をご準備ください。
なお、プランネルでは借入希望額に関わらず収入証明書の提出が求められます。これは大手消費者金融では50万円以下の借入であれば不要とされるケースもありますが、プランネルでは金額を問わず提出が必須ですので、あらかじめご準備いただくとスムーズです。
申込方法はWEB(インターネット)、郵送、FAXの3通りから選べます。
インターネットの操作が難しい方は郵送やFAXでの申込も可能ですので、ご自身に合った方法をお選びください。
プランネルフリーローン300の注意点(カードローンとの違い・追加借入不可)
プランネルフリーローン300を検討する際に、必ず知っておいていただきたい注意点がいくつかあります。
最も重要なのは、先ほどもお伝えしたとおり「フリーローン」であるという点です。e-Gov法令検索で確認できる貸金業法に基づく商品分類では、カードローン(極度方式基本契約)とフリーローン(証書貸付)は異なる形態の融資です。
カードローンは限度額の範囲内で何度でも借入と返済を繰り返せますが、フリーローンは一度借りたら返済のみとなり、追加でお金が必要な場合は改めて審査を受ける必要があります。
また、融資までの時間は大手消費者金融と比べると長くなる傾向があります。WEB申込であっても書類のやり取りが必要なため、申込から融資まで数日から1週間程度かかるケースもあります。
「今日中にお金が必要」という緊急性の高い場合には対応が難しい可能性がありますので、余裕をもって申込されることをおすすめいたします。
さらに、貸金業法で定められた総量規制により、借入総額は年収の3分の1までに制限されます。年金収入のみの方の場合、年金の年間受給額の3分の1が借入上限となりますので、希望額どおりに借りられない可能性もある点にご留意ください。
申込から融資までの流れと審査のポイント
プランネルフリーローン300の申込から融資までの流れは以下のとおりです。
まず、公式サイトまたは郵送・FAXで申込を行います。WEB申込の場合は24時間365日受付が可能です。申込後、プランネルから本人確認と申込内容の確認のため電話連絡があります。この際、疑問点があれば直接相談することができます。
次に、本人確認書類と収入証明書類を提出します。WEB申込の場合はスマートフォンで撮影してアップロードする方法が一般的ですが、郵送での提出も可能です。
書類提出後、CICやJICCなどの信用情報機関に照会を行い、審査が実施されます。審査では、年収と借入総額のバランス、他社からの借入状況、過去の返済履歴などが確認されます。
審査に通過すると契約手続きに進み、指定の銀行口座へ融資金が振り込まれます。
なお、86歳の方は残念ながら申込年齢の上限(85歳)を超えているため、プランネルフリーローン300は利用できません。
85歳以下のご家族がいらっしゃる場合の参考情報としてお役立てください。
80歳まで対応のカードローン2選|86歳は対象外だが知っておきたい情報
86歳の方ご本人は対象外ですが、80歳まで申込可能なカードローンについてもご紹介しておきます。
ご家族の中に80歳以下の方がいらっしゃる場合や、今後の参考情報としてお役立てください。
ベルーナノーティス(80歳まで・60歳以上利用者7割超え)
ベルーナノーティスは、通信販売大手ベルーナ(プライム市場上場)のグループ企業が運営する消費者金融カードローンです。申込可能年齢は20歳から80歳までと、消費者金融の中ではトップクラスの高い年齢上限を誇ります。
ベルーナノーティスの最大の特徴は、高齢者への融資実績が豊富な点です。公式サイトによると、利用者の71%が60歳以上(2022年3月末時点)とされており、シニア世代の利用に特化したカードローンといえるでしょう。
主な貸付条件は、融資限度額が最高300万円、金利が実質年率4.5%〜18.0%、月々の最低返済額は2,000円からとなっています。また、完済後に再び借入を行う場合、前回の無利息適用日から3か月経過していれば14日間無利息サービスが再度適用されるというユニークな仕組みがあります。
申込方法はインターネット、電話、郵送、FAXの4種類が用意されており、スマートフォンの操作が難しい方でも電話で丁寧にサポートを受けながら申込が可能です。女性オペレーター専用の電話窓口も設置されているため、女性の方も安心してご利用いただけます。
ただし、ベルーナノーティスの申込年齢上限は80歳であるため、86歳の方は残念ながら申込ができません。
81歳のお誕生日を迎えた時点で新たな借入が停止となりますので、この点もあわせてご確認ください。
セゾンファンデックス かんたん安心カードローン(新規受付停止済み)
以前は80歳まで申込可能なカードローンとして多くの記事で紹介されていたセゾンファンデックスの「かんたん安心カードローン」ですが、2026年1月30日をもって新規申込の受付が停止されています。
セゾンファンデックスの公式サイトによると、カードローン全商品の新規申込受付を停止し、利用枠の増枠申込および利用停止状態からの解除申込も2026年2月27日をもって停止となりました。既存の会員の方は当面の間サービスを継続して利用できるとされていますが、新規での申込はできない状況です。
なお、同社の「かんたん安心フリーローン」については継続してサービス提供されるとのことですので、フリーローンをご検討の方はセゾンファンデックスに直接お問い合わせいただくとよいでしょう。
インターネット上の記事には、セゾンファンデックスのカードローンが、現在も申込可能であるかのように記載されている古い情報が多く残っていますので、ご注意ください。
最新の情報は必ず公式サイトでご確認いただくことをおすすめいたします。
【年齢制限なし】86歳でも利用できるリバースモーゲージとは?
持ち家をお持ちの86歳の方にとって、最も現実的な借入方法が「リバースモーゲージ」です。
カードローンとは仕組みが大きく異なりますが、年齢制限が非常に緩やか、または上限がない商品も多く、86歳でも利用できる可能性が高い借入方法です。
リバースモーゲージの仕組みと86歳が使える理由
リバースモーゲージとは、ご自宅などの不動産を担保にしてお金を借り、契約者が亡くなった後に不動産を売却して一括返済する仕組みのローンです。
全国銀行協会でも高齢者向けの金融商品のひとつとして紹介されています。
通常のローンでは毎月元金と利息を返済していきますが、リバースモーゲージの大きな特徴は、生存中は利息のみの支払いで済むという点です。元金の返済は契約者が亡くなった後に不動産を売却して行うため、毎月の返済負担が非常に軽くなります。
86歳でも利用できる理由は、リバースモーゲージが「不動産という担保」に基づいた融資であるためです。一般的なカードローンでは将来の返済能力(収入)が重要視されますが、リバースモーゲージでは担保となる不動産の価値が融資の基準となるため、年齢による制限が緩やかに設定されています。
多くのリバースモーゲージ商品では、申込時の年齢下限が50歳〜60歳以上と設定されている一方、上限年齢は80歳以上、あるいは上限なしという商品も存在します。
86歳の方でも申込可能な商品は複数ありますので、具体的な商品を次の項目でご紹介していきます。
主要なリバースモーゲージ商品の比較
86歳の方が利用できる可能性のある主要なリバースモーゲージ商品をご紹介します。
なお、各商品の取扱条件は随時変更される可能性がありますので、最新の情報は必ず各銀行の公式サイトでご確認ください。
東京スター銀行の「充実人生(リバースモーゲージ)」は、全国を対象地域としたリバースモーゲージ商品です。戸建住宅だけでなく一部マンションも対象となる点が特徴的で、高齢者の間で広く利用されています。
三井住友銀行の「リバースモーゲージ型住宅ローン」は、住宅に関連する資金(リフォーム費用や住宅の建替え費用など)を対象とした商品です。メガバンクの安心感があり、毎月の支払いは利息のみで済むため、年金生活の方でも返済しやすい設計になっています。
横浜銀行の「はまぎんリバースモーゲージローン」は、横浜銀行公式サイトによると80歳を超えてもカード発行が可能とされている商品です。対象地域に制限はありますが、神奈川県や東京都にお住まいの方には有力な選択肢となるでしょう。
楽天銀行のリバースモーゲージは、全国のお客さまを対象としており、事前審査申込後にゆっくり検討できる点が特徴です。オンラインでの手続きが充実しているため、ご家族のサポートを受けながら申込を進めやすい商品です。
リバースモーゲージの申込条件・必要書類・審査の流れ
リバースモーゲージの一般的な申込条件は、商品によって異なりますが、共通する主な条件は以下のとおりです。
まず「本人または配偶者が所有する不動産があること」が大前提です。持ち家(戸建住宅が中心)が担保となりますので、賃貸住宅にお住まいの方は利用できません。一部の商品ではマンションも対象となりますが、戸建住宅と比べると対象となる商品は限られます。
次に「推定相続人全員の同意が得られること」が求められるケースがほとんどです。リバースモーゲージでは契約者の死後に不動産を売却して返済するため、相続に関わるご家族の同意が必要になります。お子さまやその他の相続人と事前にしっかりお話し合いをされることが重要です。
住宅金融支援機構が取り扱うリ・バース60(住宅融資保険を活用したリバースモーゲージ型住宅ローン)などでは、対象となる不動産の評価額に基づいて融資限度額が決定されます。一般的に、不動産の評価額の50%〜70%程度が融資限度額の目安とされています。
必要書類としては、本人確認書類、不動産の登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、収入を証明する書類(年金振込通知書等)、推定相続人の同意書などが求められます。
審査期間は1か月〜2か月程度かかることが一般的ですので、余裕をもって手続きを始めることをおすすめいたします。
リバースモーゲージのメリット・デメリットと注意点
リバースモーゲージには大きなメリットがある一方で、しっかりと理解しておくべきデメリットや注意点もあります。
メリットとしてまず挙げられるのは、86歳でも利用できる可能性が高いという点です。年齢を理由にカードローンを断られてしまった方にとって、持ち家があれば利用できるリバースモーゲージは非常に心強い選択肢といえるでしょう。
また、毎月の返済が利息のみで済むため、年金収入だけで生活されている方でも返済負担が軽い点も大きなメリットです。自宅に住み続けながらお金を借りることができるのも、高齢者にとっては安心できるポイントです。
一方でデメリットとしては、まず「不動産の評価額が下がるリスク」があります。不動産価格が下落すると、融資限度額が見直され、追加の返済が求められる可能性があります。
次に「金利変動リスク」です。多くのリバースモーゲージは変動金利を採用しているため、金利が上昇すると毎月の利息支払額が増える可能性があります。
さらに「相続への影響」も重要な注意点です。契約者の死後に自宅を売却して返済する仕組みのため、ご自宅をお子さまやお孫さまに相続することが難しくなります。ご家族でしっかり話し合った上で利用を検討されることが大切です。
最後に「対象地域や不動産の制限」があります。都市部の戸建住宅は比較的対象になりやすいですが、地方の不動産やマンションは対象外となるケースもありますので、お住まいの地域で利用できる商品があるかどうかを事前にご確認ください。
86歳でも審査なしで借りられる生命保険契約者貸付
現在、生命保険に加入されている86歳の方にとって、最も手軽で確実な借入方法が「生命保険の契約者貸付」です。
審査不要で、年齢制限もなく、保険を解約せずにお金を借りることができる便利な制度です。
生命保険契約者貸付の仕組みと利用条件
生命保険の契約者貸付とは、加入している生命保険の「解約返戻金」を担保にして、保険会社からお金を借りる制度です。
保険を解約することなく、必要なお金を調達できる点が最大のメリットです。
利用条件は非常にシンプルで、「解約返戻金のある生命保険に加入していること」が唯一の条件です。年齢制限は一切ありませんので、86歳はもちろん、90歳を超えていても利用が可能です。
借入可能額は、一般的に解約返戻金の70%〜90%程度とされています。つまり、解約返戻金が100万円の保険に加入している場合、70万円〜90万円程度を借りることができる計算です。
金利は保険の契約時期や保険会社によって異なりますが、おおむね年2%〜6%程度と、消費者金融のカードローン(年18%前後)と比較すると非常に低い水準です。
何より、信用情報機関への照会や収入審査が行われないため、カードローンの審査に通らない方でも利用できるのが大きなポイントです。
利用できる保険の種類と借入可能額の目安
契約者貸付が利用できるのは「解約返戻金がある保険」に限られます。
具体的には、終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などの貯蓄型の生命保険が対象です。
一方、定期保険や医療保険など、掛け捨て型の保険は解約返戻金がないか極めて少額のため、契約者貸付を利用できないケースがほとんどです。
86歳の方であれば、長年加入してきた終身保険や養老保険に相当額の解約返戻金が貯まっている可能性が高いでしょう。ご自身の保険にどのくらいの解約返戻金があるかは、保険証券に記載されているか、保険会社に問い合わせれば確認することができます。
保険会社は、契約者からの問い合わせに対して適切に対応する義務がありますので、遠慮なくお問い合わせください。
注意点として、借入額が解約返戻金を超えてしまうと保険が失効(強制解約)となる場合があります。
借りすぎには十分ご注意いただき、返済計画を立てた上でご利用ください。
主要保険会社の契約者貸付の手続き方法
契約者貸付の手続きは保険会社によって異なりますが、一般的な手続き方法は以下のとおりです。
多くの保険会社では、電話一本で手続きが完了し、早ければ翌営業日には指定口座に振り込まれます。インターネットやアプリでの手続きに対応している保険会社も増えていますが、86歳の方の場合は電話での手続きが最もスムーズでしょう。
日本生命、第一生命、かんぽ生命、明治安田生命、住友生命など、主要な保険会社はすべて契約者貸付制度を設けています。加入先の保険会社のコールセンターに電話し、「契約者貸付を利用したい」と伝えれば、必要な手続きを案内してもらえます。
手続きに必要なものは、保険証券番号と本人確認情報(生年月日・住所など)が基本です。保険証券が見当たらない場合でも、契約者本人であれば保険会社に問い合わせることで対応してもらえますので、ご安心ください。
86歳の低所得世帯が利用できる公的融資制度
収入が年金のみで生活に困窮されている86歳の方には、公的な融資制度が利用できる可能性があります。
民間のローンとは異なり、非常に低い金利(または無利子)で借入ができるのが特徴です。
生活福祉資金貸付制度の概要と86歳の利用条件
生活福祉資金貸付制度は、厚生労働省が所管する公的融資制度で、低所得世帯や高齢者世帯、障害者世帯を対象としています。この制度には明確な年齢上限が設けられていないため、86歳の方でも条件を満たせば利用が可能です。
制度の対象となる「高齢者世帯」とは、65歳以上の高齢者が属する世帯で、日常生活を送る上で必要な資金の調達が困難な世帯を指します。86歳の方はもちろんこの条件に該当しますので、収入や資産の状況によっては利用できる可能性があります。
貸付資金は使途に応じて「総合支援資金」「福祉資金」「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」の4種類に分かれています。高齢者の方が主に利用するのは「福祉資金」と「不動産担保型生活資金」です。
連帯保証人を立てられる場合は無利子、連帯保証人がいない場合でも年1.5%という非常に低い金利で借入が可能です。民間のカードローン(年18%前後)と比較すると、圧倒的に負担が軽い制度といえるでしょう。
緊急小口資金・福祉費の具体的な内容
生活福祉資金貸付制度の中でも、86歳の方が利用する可能性が高いのは以下の資金です。
「福祉費」は日常生活を営む上で一時的に必要な経費を対象としており、医療費や介護サービス費用、住宅の修繕費用などに充てることができます。貸付限度額は使途によって異なりますが、最大580万円まで借入が可能です。据置期間は6か月以内、返済期限は20年以内と、余裕のある返済計画を立てることができます。
「緊急小口資金」は、緊急かつ一時的に生計の維持が困難になった場合に利用できる少額の貸付で、貸付上限は10万円です。返済期限は12か月以内と短めですが、急な出費に対応するための制度として活用できます。
「不動産担保型生活資金」は、持ち家(土地・建物)を担保にして生活資金を借りる制度で、リバースモーゲージに近い仕組みです。原則として65歳以上が対象で、不動産評価額の70%程度が貸付限度額の目安となります。
申込先と手続きの流れ(お住まいの市区町村の社会福祉協議会)
生活福祉資金貸付制度の申込先は、お住まいの市区町村にある「社会福祉協議会」です。全国のすべての市区町村に設置されていますので、お近くの社会福祉協議会の窓口にご相談ください。
手続きの流れとしては、まず社会福祉協議会の窓口で相談を行います。生活状況や必要な資金の使途などをヒアリングされた上で、利用可能な制度や貸付金額の目安が提示されます。
次に、必要書類を揃えて正式に申込を行います。一般的に必要な書類は、住民票、収入を証明する書類(年金振込通知書等)、資金の使途が分かる書類(医療費の見積書など)、本人確認書類などです。
審査期間は通常2週間〜1か月程度かかりますので、緊急の場合は「緊急小口資金」の利用もあわせてご検討ください。
なお、都道府県社会福祉協議会のウェブサイトでは、各市区町村の社会福祉協議会の連絡先を確認することができます。
電話での相談も受け付けていますので、外出が難しい場合はまずお電話でお問い合わせいただくとよいでしょう。
その他の選択肢|ゆうちょ貯金担保自動貸付・不動産担保ローン
上記の方法以外にも、86歳の方が利用できる借入方法があります。
お手持ちの資産状況に応じて検討してみてください。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付(定期貯金があれば審査なし・即日利用可)
ゆうちょ銀行の「貯金担保自動貸付」は、ゆうちょ銀行に預けている定期貯金や定額貯金を担保にして、通常貯金の残高が不足した際に自動的にお金を借りられる仕組みです。
この制度の最大のメリットは、年齢制限なし・審査なし・即日利用可能という点です。定期貯金や定額貯金をお持ちであれば、86歳の方でもすぐに利用を開始することができます。
貸付限度額は、預入されている定期貯金や定額貯金の90%以内(最大300万円)です。金利は定期貯金を担保とする場合は預入時の約定金利に0.25%を加えた利率、定額貯金を担保とする場合は預入時の約定金利に0.25%を加えた利率と、非常に低い水準に設定されています。
手続きは非常に簡単で、ゆうちょ銀行の窓口またはATMで通常貯金の残高を超える引出しを行うと、自動的に貸付が実行されます。特別な申込手続きは不要で、通常の引出しと同じ操作で利用できるのが便利な点です。
ただし、あくまで「貯金がある」ことが前提となりますので、ゆうちょ銀行に定期貯金や定額貯金がない方は利用できません。また、長期間にわたって返済しないと、担保となっている貯金から自動的に返済(相殺)が行われますので、借りっぱなしにならないよう注意が必要です。
不動産担保ローン(持ち家・土地がある場合の選択肢)
リバースモーゲージとは別に、通常の不動産担保ローンも86歳の方が検討できる選択肢のひとつです。
日本貸金業協会に登録された正規の貸金業者が提供する不動産担保ローンであれば、年齢上限がカードローンよりも高く設定されているケースがあります。
不動産担保ローンとリバースモーゲージの違いは、返済方法にあります。リバースモーゲージが「生存中は利息のみ返済」であるのに対し、不動産担保ローンは「毎月元金と利息を返済」する一般的なローンです。
そのため、毎月の返済負担はリバースモーゲージよりも重くなりますが、不動産を死後に売却する必要がないため、ご自宅をお子さまに相続したい方にとってはメリットがあります。
ただし、86歳という年齢では返済能力の面で審査が厳しくなる可能性があります。
不動産担保ローンを検討される場合は、複数の金融機関に相談し、86歳でも申込可能かどうかを事前にご確認ください。
86歳が借入する際に必ず知っておくべき5つの注意点
86歳という年齢でお金を借りる際には、若い世代とは異なる特有のリスクや注意点があります。
ご本人だけでなく、ご家族の方にもぜひ知っておいていただきたい内容です。
返済中に亡くなった場合の相続リスク
86歳でお金を借りた場合、返済途中でお亡くなりになる可能性は決して低くありません。e-Gov法令検索で確認できる民法では、被相続人(亡くなった方)の債務は、法定相続人に相続されることが原則として定められています。
つまり、86歳の方が借入をしたまま亡くなった場合、その返済義務はお子さまやその他の相続人に引き継がれる可能性があります。相続人が「相続放棄」を行えば返済義務は免れますが、相続放棄をするとプラスの財産(預貯金、不動産など)も一切受け取れなくなります。
このリスクを避けるためには、借入前にご家族と十分に話し合い、万が一の場合の対応について事前に合意を得ておくことが非常に重要です。また、借入額を必要最小限に抑え、無理のない返済計画を立てることも大切です。
年金を担保にした融資は違法(闇金に注意)
かつては「年金担保貸付制度」という公的制度が存在していましたが、2022年3月末をもって完全に終了しています。
現在、「年金を担保にお金を貸します」と謳っている業者は、すべて違法な闇金業者です。年金受給権を担保にした貸付は法律で禁止されており、正規の金融機関がこのようなサービスを提供することは一切ありません。
特に高齢者をターゲットにした悪質な業者は、「年金があれば必ず貸します」「高齢者でも審査なしで融資可能」などの甘い言葉で誘い込み、法外な利息を請求するケースが報告されています。
このような業者には絶対に関わらないでください。
「審査なし」「高齢者歓迎」を謳う違法業者の見分け方
86歳の方が安全にお金を借りるためには、違法業者を見分ける知識が不可欠です。
まず確認すべきは「貸金業登録番号」です。正規の貸金業者は財務局または都道府県に登録しており、「○○財務局長(△)第□□□号」という形式の登録番号を持っています。この番号がない業者、または番号を確認できない業者は利用しないでください。
次に、「審査なしで融資」「誰でもOK」「ブラックでも借りれます」などの広告を出している業者は、ほぼ確実に違法業者です。正規の金融機関は貸金業法に基づいて必ず審査を行う義務がありますので、審査なしの融資はあり得ません。
また、携帯電話の番号しか連絡先がない業者、固定の事務所の住所が確認できない業者、契約書を交わさない業者なども、違法業者である可能性が極めて高いです。
万が一、違法業者から借入をしてしまった場合は、すぐに最寄りの警察署または消費者ホットライン(電話番号:188)にご相談ください。
借入前に家族と相談すべき理由と伝え方
86歳でお金を借りる場合、ご家族に相談せずに進めてしまうとトラブルの原因になることがあります。
ご家族に相談すべき最大の理由は、先述の「相続リスク」です。万が一返済途中でお亡くなりになった場合、ご家族が知らないうちに債務を相続してしまう可能性があります。また、認知機能の低下により返済管理が困難になった場合のサポート体制も、事前にご家族と相談しておくことが望ましいでしょう。
ご家族への伝え方としては、「何のためにいくら必要なのか」「どのような方法で借りる予定なのか」「返済計画はどうなっているのか」の3点を明確にした上でお話しされるとスムーズです。
お金の話は切り出しにくいものですが、ご家族を信頼して早めにご相談されることをおすすめいたします。
返済が困難になった場合の相談先
万が一、借入後に返済が困難になった場合は、早めに専門の相談窓口に連絡することが重要です。日本貸金業協会では「貸金業相談・紛争解決センター」を設置しており、借入や返済に関する無料相談を受け付けています。
電話番号は0570-051-051(ナビダイヤル)で、受付時間は平日9:00〜17:00です。返済が遅れそうな場合は、遅延が発生する前にまず借入先の金融機関に連絡し、返済条件の変更について相談してみましょう。
また、法テラス(日本司法支援センター)では、経済的に余裕のない方を対象に無料の法律相談を提供しています。多重債務や返済不能の状態に陥ってしまった場合は、弁護士や司法書士による専門的なアドバイスを受けることも検討してください。
最も避けていただきたいのは、返済が困難になった際に「他の業者から借りて返す」という自転車操業的な対応です。
これは状況を悪化させるだけですので、まずは専門家にご相談ください。
よくある質問
Q1. 86歳でカードローンに申し込めるところはありますか?
A: 2026年2月時点で、86歳が申込可能なカードローンは存在しません。
e-Gov法令検索で確認できる貸金業法に基づき、すべてのカードローンには年齢上限が設けられています。消費者金融で最も高い年齢上限はベルーナノーティスの80歳、フリーローンではプランネルフリーローン300の85歳が最高です。
86歳はこれらの上限を超えているため、一般的なカードローンやフリーローンの申込はできません。ただし、リバースモーゲージや生命保険の契約者貸付など、年齢制限のない借入方法であれば86歳でも利用が可能です。
Q2. 年金収入のみでも借入は可能ですか?
A: 借入方法によっては年金収入のみでも借入が可能です。
日本貸金業協会の定める総量規制では、年金も「収入」として認められています。プランネルフリーローン300(85歳まで)やベルーナノーティス(80歳まで)では年金収入のみの方でも申込が可能とされています。
86歳の方の場合、これらのローンは年齢制限で利用できませんが、生命保険の契約者貸付(収入に関係なく利用可能)や生活福祉資金貸付制度(低所得の高齢者世帯が対象)であれば、年金収入のみでも利用できる可能性があります。
Q3. 85歳を超えたら絶対にどこからも借りられないのですか?
A: そんなことはありません。年齢制限のない借入方法が複数あります。
85歳を超えると一般的なカードローンやフリーローンの利用は確かに難しくなりますが、以下の方法であれば86歳以上でもお金を借りることが可能です。
リバースモーゲージ(持ち家がある場合)、生命保険の契約者貸付(生命保険に加入中の場合)、生活福祉資金貸付制度(低所得世帯の場合)、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付(定期貯金等がある場合)など、資産や状況に応じた選択肢が用意されています。
全国銀行協会のウェブサイトでもリバースモーゲージに関する情報を確認できます。
Q4. 86歳の親の代わりに子どもが申し込むことはできますか?
A: ローンの申込は原則として本人名義で行う必要があり、代理申込はできません。
カードローンやフリーローンは契約者本人が申込を行う必要があり、ご家族が代わりに申し込むことは原則としてできません。ただし、お子さまご自身の名義でローンを組み、親御さまの生活費に充てるという方法は可能です。この場合、返済義務はお子さまに発生します。
また、リバースモーゲージの手続きにおいては、ご家族がサポートしながら進めることができるケースもありますので、金融機関の窓口でご相談ください。
Q5. 高齢者をターゲットにした詐欺に遭わないためには?
A: 「貸金業登録番号の確認」と「甘い言葉への警戒」が最も重要です。
正規の貸金業者であれば必ず「貸金業登録番号」を持っていますので、業者名と登録番号を金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で確認してください。「審査なし」「年齢不問」「年金担保OK」「ブラックでも融資可能」などの甘い言葉は、違法業者のサインです。
少しでも不審に感じたら、消費者ホットライン(188)または最寄りの警察署にご相談ください。
Q6. 生活が苦しい場合、借入以外にどんな制度がありますか?
A: 生活保護や各種手当・減免制度など、借入以外の選択肢もあります。
厚生労働省は、生活に困窮する高齢者を支援するさまざまな制度を設けています。生活保護は、あらゆる資産や収入を活用しても生活が困難な場合に利用できるセーフティネットです。
このほか、医療費の自己負担を軽減する「高額療養費制度」、介護サービスの利用者負担を軽減する「高額介護サービス費制度」、固定資産税の減免制度、NHK受信料の免除制度なども活用できる場合があります。
お住まいの市区町村の福祉窓口にご相談いただくと、利用可能な制度を総合的にご案内してもらえます。
まとめ:86歳の方が今すぐ取るべき3ステップ
ここまでの内容を踏まえ、86歳の方の状況別におすすめの行動をまとめます。
持ち家がある方 → リバースモーゲージを検討
- 年齢制限が緩やか(または上限なし)の商品が複数ある
- 毎月の返済は利息のみで年金生活でも負担が軽い
- まずは最寄りの銀行に相談してみましょう
生命保険に加入中の方 → 契約者貸付をすぐに確認
- 審査不要・年齢制限なしで最も手軽な方法
- 加入先の保険会社に電話するだけで手続きが可能
- 解約返戻金の範囲内で即日〜翌営業日に借入可能
年金収入のみ・低所得の方 → 生活福祉資金貸付制度を社会福祉協議会に相談
- 無利子〜年1.5%と非常に低い金利で借入可能
- 市区町村の社会福祉協議会が窓口
- 生活保護など借入以外の支援制度も案内してもらえる
86歳の借入で失敗しないための3つのポイント
- 「年齢制限なし」の借入方法を優先的に検討する — カードローンにこだわらず、リバースモーゲージ・契約者貸付・公的制度を中心に検討しましょう
- 「審査なし」「高齢者歓迎」の甘い言葉に騙されない — 貸金業登録番号を必ず確認し、不審な業者には絶対に関わらないでください
- 必ず家族と相談し、返済計画を立ててから申し込む — 相続リスクを考慮し、ご家族の理解を得た上で進めることが大切です
86歳という年齢でも、正しい情報を持っていればお金を借りる方法は確実に存在します。
焦らず、ご家族とも相談しながら、最適な方法を見つけていただければ幸いです。

