「年金だけでは生活費が少し足りない」「急な出費で現金が必要になった」など、お金に関する悩みを抱える年金受給者の方も少なくないでしょう。
年金受給者が即日融資を受けることは可能なのか、不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、年齢などの条件を満たせば、年金受給者でも借りられるカードローンは存在します。
この記事では、急な資金ニーズに対応できるキャッシングの選択肢として、ベルーナノーティスのように年金受給者でも申し込みやすいサービスから、レイクをはじめとする大手消費者金融、さらには中小消費者金融まで幅広く解説します。
また、年金収入のみで借り入れできる地方銀行の可能性や、セブン銀行カードローンは年金受給者でも利用できるのか、jaバンクの年金受給者向けローンといった具体的な情報も網羅。
障害年金でも借りれるローンの実情にも触れながら、あなたに最適な借入先を見つけるお手伝いをします。
- 年金受給者が即日融資を受けるための条件や注意点
- 年齢制限や収入条件で比較したおすすめのカードローン
- 大手と中小消費者金融それぞれのメリット・デメリット
- 年金収入のみでも利用できる可能性のある借入先
年金受給者が即日融資を受けるための基礎知識
- 年金受給者でも即日融資が可能なカードローンはどこ?
- 年金受給者のカードローンの選び方
- 年金受給者でも審査に通りやすいカードローンはある?
- 大手消費者金融と中小消費者金融はどちらがおすすめ?
- 年金収入のみで借り入れできる地方銀行はある?
- 障害年金でも借りれるローンの申込条件
年金受給者でも即日融資が可能なカードローンはどこ?
年金受給者の方が即日融資を希望する場合、主に消費者金融のカードローンが選択肢となります。
銀行カードローンも存在しますが、審査に数日かかることが一般的で、即日融資に対応しているケースは少ないのが現状です。
消費者金融が即日融資に強い理由は、審査プロセスのスピードにあります。
多くの場合、スコアリングシステム(申込者の情報を点数化して評価する仕組み)を導入しており、迅速な審査回答が可能です。インターネットで申し込みから契約まで完結できるWEB完結サービスを提供している業者が多く、来店不要で手続きを進められる点も、即日融資を実現する大きな要因となっています。
即日融資を目指すなら消費者金融
- 審査スピードが速い:
最短20分~30分で審査が完了する業者も多い。 - WEB完結対応:
スマートフォンやパソコンから24時間365日申し込み可能。 - 融資方法が多様:
審査通過後、銀行振込やスマホアプリを利用したATM出金などですぐに借入できる。
ただし、全ての消費者金融が年金受給者の申し込みを受け付けているわけではありません。
特に「年金収入のみ」の場合は申し込み対象外となることもあるため、各社の公式サイトで申込条件を事前に確認することが不可欠です。
年金受給者のカードローンの選び方
年金受給者の方がご自身の状況に合ったカードローンを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。特に以下の3点は必ずチェックしましょう。
カードローン選びの3つの重要ポイント
- 年齢制限を確認する
- 収入条件(年金のみで可能か)を確認する
- 金利と無利息期間を確認する
1. 年齢制限を確認する
カードローンには必ず申込可能な年齢の上限が設定されています。
多くの消費者金融では満69歳や満74歳を上限としていますが、中にはベルーナノーティスのように満80歳まで申し込めるサービスもあります。
ご自身の年齢が申込条件をクリアしているか、最初に確認することが最も重要です。
2. 収入条件(年金のみで可能か)を確認する
次に重要なのが収入条件です。金融機関によっては、「年金収入のみ」では安定収入と見なされず、申し込みができない場合があります。
公式サイトの申込条件に「年金以外に安定した収入のある方」といった記載がある場合は、パートやアルバイト、不動産収入など別の収入源が必要になります。
一方で、業者によっては年金収入のみでも申込可能な場合がありますので、貸付対象者をしっかりと確認しましょう。
年金を担保にすることは法律で禁止
かつて存在した「年金担保貸付制度」は2022年3月末で終了しました。
年金担保貸付制度は、令和4年3月末で申込受付を終了しました。
令和4年3月末の時点で借入額が残っている場合でも、その返済期間及び返済方法は従来と全く同様ですので、繰り上げて返済する必要はありません。(1)生活に困りごとや不安を抱えている方、家計に関する支援を希望する方は、お住まいの地域の自立相談支援機関等にご相談ください。
必要に応じて、社会福祉協議会が実施する低所得者世帯等を対象とする「生活福祉資金貸付制度」(貸付することができる内容が年金担保貸付と異なります)があります。(2)このほかにひとり親を対象とする貸付制度(母子父子寡婦福祉資金貸付金)や医療費の自己負担分が高額になった場合一定の金額を超えた分があとで払い戻される制度(高額療養費制度)、埋葬費の支給などの、各種の支援制度があります。(3)
現在、年金を受け取る権利を担保にお金を借りることは法律で固く禁じられています。
「年金を担保に融資します」といった違法な業者には絶対に手を出さないでください。
3. 金利と無利息期間を確認する
金利は返済総額に直接影響するため、少しでも低い商品を選ぶことが大切です。
また、多くの消費者金融では「初回30日間無利息」などのサービスを提供しています。
短期間での返済を予定している場合は、こうした無利息期間を有効活用することで利息負担を大きく軽減できます。
レイクのように無利息期間が長いサービスもあるため、ご自身の返済計画に合わせて比較検討しましょう。
年金受給者でも審査に通りやすいカードローンはある?
「必ず審査に通るカードローン」というものは存在しません。正規の貸金業者は、貸金業法に基づき申込者の返済能力を必ず審査します。
年金受給者であっても、収入状況や信用情報などを総合的に判断されるため、審査に落ちる可能性は誰にでもあります。
しかし、審査通過の可能性を高めるために申込者ができる対策はあります。
審査でチェックされるポイントと対策
- 安定した収入があるか:
年金以外にパートやアルバイトなどの定期的な収入があると、返済能力が高いと評価されやすくなります。 - 他社からの借入状況:
他社からの借入件数や金額が多いと、返済負担能力が低いと判断される可能性があります。申込前に可能な限り借入を減らしておくことが望ましいです。 - 信用情報に問題はないか:
過去にクレジットカードやローンの返済を長期間延滞した記録(異動情報)があると、審査通過は非常に困難になります。信用情報はCICやJICCといった指定信用情報機関で確認できます。 - 申込内容に誤りはないか:
申込時に入力した情報に誤りがあると、審査に時間がかかったり、虚偽申告と判断されて審査に落ちたりする原因になります。正確な情報を入力しましょう。
特に重要なのは、ご自身の収入と支出のバランスを考え、無理のない範囲で希望借入額を設定することです。必要以上の金額を希望すると、返済能力を疑問視される可能性があります。
大手消費者金融と中小消費者金融はどちらがおすすめ?
カードローンを提供する消費者金融は、テレビCMなどで知名度の高い「大手」と、地域密着型や特定の顧客層に特化した「中小」に大別されます。
どちらが良いかは、申込者の状況や何を重視するかによって異なります。
大手消費者金融のメリット・デメリット
メリット | サービスが充実 無利息期間サービスや便利なスマホアプリを提供していることが多い。 手続きがスムーズ WEB完結申込や自動契約機など、申込から借入までの利便性が高い。 安心感 知名度が高く、コンプライアンス(法令遵守)意識も高いため安心して利用できる。 |
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デメリット | 審査が画一的 スコアリングシステムによる自動審査が中心のため、基準に満たない場合は通過が難しい傾向がある。 |
中小消費者金融のメリット・デメリット
メリット | 独自の審査基準 大手とは異なる基準で審査を行うため、過去の状況よりも現在の返済能力を重視してくれる場合がある。 相談しやすい 担当者と直接話せる機会が多く、事情を考慮した柔軟な対応が期待できることがある。 |
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デメリット | サービス面で劣る場合がある 無利息期間がなかったり、借入・返済方法が限られたりすることがある。 知名度の低さ 情報が少なく、正規の業者かどうかの見極めが重要になる。(必ず金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確認しましょう) |
結論として、初めてカードローンを利用する年金受給者の方や、手続きの利便性・安心感を重視する方には、まず大手消費者金融をおすすめします。
もし大手の審査に通らなかった場合に、中小消費者金融を検討するという流れが良いでしょう。
年金収入のみで借り入れできる地方銀行はある?
一般的に、銀行カードローンは消費者金融に比べて審査が厳格な傾向にあり、申込条件として「年金以外の安定した継続収入がある方」と定めている場合がほとんどです。
そのため、年金収入のみの方が地方銀行のカードローンで借入を行うのは、簡単ではありません。
しかし、全ての地方銀行が不可能というわけではありません。
一部の地方銀行では、年金受給者向けのローン商品を別途用意していたり、取引状況(年金の受取口座に指定している、長年預金取引があるなど)に応じて柔軟に対応してくれたりする可能性もゼロではありません。
地方銀行を検討する際の注意点
- 即日融資は難しい
銀行の審査は警察庁データベースへの照会などが必要なため、融資までに数日~1週間以上かかるのが一般的です。 - 情報が少ない
各銀行の公式サイトで貸付条件を細かく確認するか、直接電話や窓口で問い合わせる必要があります。 - 営業エリアが限定される
その銀行の営業エリア内に居住または勤務していることが申込条件となります。
もし時間に余裕があり、普段から利用している地方銀行がある場合は、一度相談してみる価値はありますが、急いでいる場合は消費者金融の方が現実的な選択肢と言えるでしょう。
障害年金でも借りれるローンの申込条件
障害年金を受給している方でも、カードローンを利用できる可能性はあります。
貸金業者からの借入において、老齢年金も障害年金も、法律上は「定期的な収入」として扱われるためです。
ただし、審査の可否は金融機関の判断によります。申込条件は、基本的に老齢年金受給者の場合と大きく変わりません。
障害年金受給者がローンを申し込む際のポイント
- 年齢制限:
各カードローン会社が定める年齢の上限(満69歳など)を満たしている必要があります。 - 安定収入:
障害年金に加えて、アルバイトやパートなどの収入があると、返済能力が高いと判断され、審査で有利になる傾向があります。 - 信用情報:
他のローンと同様に、過去の延滞履歴など信用情報が重視されます。
「障害年金のみ」の収入で申し込みが可能かどうかは、金融機関によって対応が異なります。
大手消費者金融では「年金以外の安定収入」を条件とするところが多いため、申し込む前に公式サイトのQ&Aを確認したり、コールセンターに問い合わせたりすることをおすすめします。
公的な貸付制度も検討を
もし民間のカードローンの審査に通らない場合は、社会福祉協議会が運営する「生活福祉資金貸付制度」の利用も検討しましょう。
この制度は、低所得者や高齢者、障害者世帯の生活を支援するための公的な融資制度で、民間のローンよりも低い金利で借りられる場合があります。お住まいの市区町村の社会福祉協議会が相談窓口となっています。
年金受給者への即日融資に対応する金融機関
- 大手消費者金融カードローンの年齢制限と特徴
- ベルーナノーティスは「満80歳以下」までの申込が可能
- jaバンクの年金受給者向けローンについて
- セブン銀行カードローンは年金受給者も対象?
- 年金受給者が即日融資を受けるためのまとめ
大手消費者金融カードローンの年齢制限と特徴
年金受給者が即日融資を検討する際、中心的な選択肢となるのが大手消費者金融です。
ここでは代表的なサービスの年齢制限と特徴を比較します。
サービス名 | 申込可能な年齢上限 | 融資スピード(最短) | 特徴 |
---|---|---|---|
プロミス | 満74歳以下 | 3分 | 上限年齢が比較的高く、融資スピードが非常に速い。無利息期間サービスもある。 |
アコム | 満72歳以下 | 20分 | 「3秒診断」で借入可能か事前にチェックできる。無人契約機「むじんくん」の設置数が多い。 |
レイク | 満70歳以下 | 20分(Web申込) | 選べる無利息期間が特徴。Webで申し込むと最大60日間、借入額5万円までなら最大180日間無利息。 |
アイフル | 満69歳以下 | 18分 | 原則として電話による在籍確認を行わないと明言しており、プライバシーに配慮されている。 |
SMBCモビット | 満74歳以下 | 15分 | WEB完結申込なら電話連絡・郵送物なし。Tポイントサービスとも連携している。 |
※上記の情報は記事作成時点のものです。最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
※いずれのサービスも、申込条件として「安定した収入があること」が求められます。「年金収入のみ」での申込可否については、各社の公式サイトで確認が必要です。
これらの大手消費者金融は、いずれもインターネットからの申し込みで即日融資に対応しています。ご自身の年齢や、無利息期間などのサービス内容を比較して、最適な借入先を選びましょう。
ベルーナノーティスは「満80歳以下」までの申込が可能
数あるカードローンの中でも、ベルーナノーティスは特に高齢の年金受給者にとって有力な選択肢となり得ます。その最大の理由は、申込可能な年齢上限が満80歳以下と、業界内で非常に高く設定されている点です。
他の多くの消費者金融が69歳や74歳を上限としている中で、70代後半の方でも新規申込のチャンスがあるのは大きなメリットです。
ベルーナノーティスの主な特徴
高い年齢上限 | 満20歳以上80歳以下の方が申込対象です。 |
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何度でも使える無利息期間 | 初めての利用と、完済後の再利用で14日間の無利息サービスが何度でも適用されます。 |
女性専用ダイヤル | 女性オペレーターが対応する専用ダイヤルがあり、女性の方も安心して相談できます。 |
融資スピード | 審査は最短30分、融資は最短24時間以内で対応可能です。 |
(参照:ベルーナノーティス公式サイト)
ただし、ベルーナノーティスも申込条件として「安定した収入のある方」を挙げており、公式サイトの記述によれば年金以外にアルバイトなどによる収入が必要とされています。年金収入のみでの借入は難しい可能性があるため、申込前にご自身の収入状況を確認することが重要です。
年齢制限で他のカードローンを諦めていた方にとって、ベルーナノーティスは検討する価値のあるサービスと言えるでしょう。
jaバンクの年金受給者向けローンについて
JAバンク(農協)でも、年金受給者向けのローン商品を取り扱っている場合があります。ただし、これらは一般的に消費者金融のカードローンのような「即日融資」を目的としたものではなく、特定の資金使途(リフォーム、自動車購入など)に対応する目的別ローンや、年金受給者を対象としたフリーローンであることが多いです。
JAバンクのローンの特徴
金利が比較的低い | 消費者金融に比べて金利が低めに設定されている傾向があります。 |
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組合員が対象 | ローンを利用するには、原則としてその地域のJAの組合員(または準組合員)になる必要があります。 |
審査に時間がかかる | 申し込みから融資実行までには日数がかかり、即日融資は基本的に困難です。 |
対面での手続きが中心 | インターネットだけで完結することは少なく、窓口での相談や契約手続きが必要になることが多いです。 |
JAバンクのローンは、そのJAで年金を受け取っている方を対象に、金利優遇などの特典を設けている場合があります。
時間に余裕があり、低金利での借入を希望する場合には良い選択肢となり得ますが、急ぎでお金が必要な「即日融資」のニーズには応えられない可能性が高いことを理解しておく必要があります。
詳細な商品内容や利用条件は地域ごとのJAによって異なるため、お近くのJAバンクの窓口へ直接問い合わせてみましょう。
セブン銀行カードローンは年金受給者も対象?
セブン銀行カードローンは、原則としてセブン銀行の口座を持っている方を対象としたローンサービスです。申込から契約までスマートフォンアプリで完結でき、全国のセブン銀行ATMで手軽に借入・返済ができる利便性の高さが特徴です。
年金受給者の申込可否についてですが、セブン銀行カードローンの公式サイトによると、申込条件は「ご契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満のお客さま」であり、「原則として、ご本人に安定した収入のあること」とされています。
(参照:セブン銀行カードローン公式サイト)
「安定した収入」の解釈に注意
「安定した収入」に年金が含まれるかどうかは、金融機関の審査基準によります。
一般的に銀行カードローンでは、年金に加えてパート・アルバイトなどの収入を求められるケースが多いです。
セブン銀行カードローンが年金収入のみで申込可能かどうかの明確な記載はないため、審査を受けてみないと確実なことは言えません。
また、銀行カードローンであるため、審査には時間がかかり、即日融資は難しいと考えられます。
すでにセブン銀行の口座を持っていて、時間に余裕がある場合には申込を検討する余地はありますが、急いでいる場合には消費者金融の方が適しているでしょう。
年金受給者が即日融資を受けるためのまとめ
- 年金受給者が即日融資を希望する場合の主な選択肢は消費者金融カードローン
- 銀行カードローンは審査に時間がかかり即日融資は難しい傾向にある
- カードローンを選ぶ際は年齢制限を最初に確認することが最も重要
- プロミスやSMBCモビットは満74歳までと年齢上限が比較的高め
- ベルーナノーティスは満80歳まで申込可能で高齢者にとって有力な選択肢
- 多くの金融機関では年金以外の安定収入(パート等)を申込条件としている
- 年金収入のみで申込可能かは各社の公式サイトで必ず確認が必要
- 年金を担保にお金を借りることは法律で禁止されており違法業者に注意
- 障害年金も安定収入と見なされるが審査基準は金融機関による
- 必ず審査に通るカードローンは存在せず返済能力の審査が必ず行われる
- 審査通過のためには他社借入を減らし無理のない希望額で申し込むことが大切
- 初めて利用するならサービスが充実した大手消費者金融が安心
- JAバンクのローンは低金利だが組合員資格が必要で即日融資には不向き
- セブン銀行カードローンも年金受給者が申込可能だが即日融資は困難
- 困った場合は社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度も検討する