スキルシートは、どの技術で、どんな仕事を、どこまで担当したかを伝える資料です。
技術名を並べるだけでなく、案件ごとに担当作業を書きましょう。以下の記入例を使って、一件ずつ整理できます。
スキルシートに書く基本項目は経歴・技術・担当業務
提出先の指定書式があれば、その項目に沿って書きます。書式がなければ、次の構成から始めてください。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 経歴の要約 | 主な職種、実務経験、得意な工程を2〜3文で |
| 技術と経験 | 言語・製品ごとに期間、用途、対応できる作業 |
| 案件ごとの経歴 | 期間、案件概要、体制、役割、担当工程、具体的な作業 |
| 工夫と成果 | 自分が変えたこと、確認できた結果 |
| 資格・学習 | 資格名、研修や個人制作。実務とは区別する |
氏名や連絡先などは提出先の指定に従います。希望単価や出社条件は、別の希望条件メモにまとめても構いません。
まずは直近の案件を一件、箇条書きにする
最初から自己PRを考えるより、実際の作業を思い出す方が書きやすくなります。
- 参画した期間と、何のシステムかを書く。
- 自分が触った画面・API・サーバーなどを挙げる。
- 作成・修正・確認したものを、作業の順に書く。
- 自分で決めたことと、レビューを受けたことを分ける。
- 使用技術と、確かめられる結果を添える。
複数案件で同じ技術を同時に使っていても、重複する期間を足して経験年数を増やさないようにします。
Javaエンジニアのスキルシート記入例
以下は説明用の架空の記入例です。 技術・期間・作業は、ご自身の経験に置き換えてください。
経歴の要約と技術欄の書き方
Javaによる業務システム開発を4年経験しています。
直近では受注管理APIの詳細設計、実装、単体テストを担当しました。
既存仕様の確認と、入力エラーの処理を整理する作業が得意です。
| 技術 | 経験 | 実際に行った作業 |
|---|---|---|
| Java | 実務4年 | APIの実装、既存機能の改修 |
| Spring Boot | 実務3年 | APIの追加、入力チェック、テスト |
| PostgreSQL | 実務2年 | 検索処理の修正、テストデータ作成 |
| React | 個人学習3か月 | 学習用の備品管理画面を作成 |
「上級」「中級」だけでは、任せられる作業が分かりません。使った場面を添えると、経験の範囲が伝わります。
案件経歴は期間・工程・役割を具体的に書く
| 項目 | 架空の記入例 |
|---|---|
| 期間 | 2025年4月〜2026年3月(12か月) |
| 案件概要 | 卸売業向け受注管理システムの機能追加 |
| 体制・役割 | 開発5名のチームでメンバーを担当 |
| 使用技術 | Java、Spring Boot、PostgreSQL、Git |
| 担当工程 | 受注登録APIの詳細設計、実装、単体テスト |
| 自分の作業 | 入力項目とエラー条件の整理、設計書の修正、API実装、テストケース作成 |
| 判断の範囲 | エラー条件の修正案を作成。リーダーのレビュー後に反映 |
| 工夫・成果 | 入力エラーの条件を一覧化し、実装とテストの確認に使用 |
この例なら「システム全体を設計した」とは書きません。自分が担当したAPIと、レビューを受けた範囲を示します。

「開発を担当」から一歩具体的にする書き換え例
修正前: Javaで設計・開発・テストを担当。
修正後: 受注登録APIの入力条件を整理し、既存の詳細設計書を修正。実装と単体テストを担当。
さらに、判断を説明するなら次の一文を足します。
エラー条件の案を作成し、リーダーのレビューを受けて反映しました。
長い形容詞を足すより、対象の機能と自分の作業を足す方が、仕事内容を想像してもらえます。
実務未経験なら研修や個人制作の内容を書く
案件経験がない場合は、研修や学習の欄に、作ったものと担当部分を書きます。実務経験として数えません。
研修:Javaで備品管理アプリを制作(2か月)。
教材を参考に登録画面を作成。入力チェックとエラー表示を自分で追加しました。
これも架空の例です。教材のまま作った部分と、自分で考えた部分を分けてください。
前職の経験も使って面談に備えるなら、未経験者が研修や前職を伝える例文を確認できます。
顧客名や成果の数字を出せないときの書き方
開示できない顧客名は「卸売業向け」「社内業務システム」など、説明可能な範囲へ置き換えます。
社内資料やソースコードを無断で添付しないでください。資料内のコメントや変更履歴にも、機密情報が残っていないか確認します。
改善率を測っていないなら、数字は作らず「何を変更したか」を書けば十分です。
たとえば「効率を50%改善」ではなく、「手順書に不足していた確認項目を追加」と事実で説明できます。
面談前には提出された版と、話す内容をそろえる
営業担当やエージェントが書類を整える場合は、案件先に送付した最終版を確認します。
誤記があれば、箇所と修正案を伝えましょう。すでに送付済みなら、訂正方法も担当者と決めます。
「基本設計から担当」とありますが、実際は既存の詳細設計書の修正です。
この表現に直し、送付済みの資料も差し替えられるか確認をお願いします。
面談では、応募案件に近い経験を1〜2件選びます。全案件を順番に読み上げる必要はありません。
スキルシートの内容を口頭で説明する例
先ほどの架空の案件なら、次のように話せます。
スキルシートの受注管理システムの案件をご覧ください。
私は受注登録APIの詳細設計、実装、単体テストを担当しました。
入力エラーの条件を整理し、リーダーの確認後に設計書とテストへ反映しました。
短い自己紹介にまとめる方法は、フリーランスの自己紹介例文に載せています。
追加質問の準備には、案件面談で聞かれる質問と回答例も使ってください。
書き終えたら、提出前に内容と表示を確認しよう
- 期間、技術名、担当工程が実際の経験と一致しているか。
- チームの作業と、自分の担当部分が分かれているか。
- 研修・個人制作を実務経験へ含めていないか。
- 非公開の顧客情報や他人の個人情報が残っていないか。
- 提出形式で開き直して、表や改ページが崩れていないか。
書き方が整ったら、希望条件と希望単価の整理例も用意すると初回相談を進めやすくなります。
書いた経験が相手に伝わるか確かめたい方は、無料模擬面談の案内をご覧ください。
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